骨粗しょう症が原因で起こる高齢者の骨折は、生活の質(QOL)を大きく損なう原因となります。骨粗しょう症の予防には骨量を減らさない生活習慣が大切です。正しく理解し、食事と運動の両側面から骨粗しょう症を防ぎましょう。
骨粗しょう症とは?
骨の代謝バランスが崩れ、骨形成よりも骨破壊が上回る状態が続き、骨がもろくなり骨折しやすい状態になる病気です。
どんな人がなりやすい?
骨量は20歳頃にピークを迎え、加齢に伴い減少していきます。そのため、高齢になるほど骨粗しょう症になりやすく、特に女性に多い病気です。また運動不足や喫煙、過度の飲酒なども、骨粗しょう症のリスクを高めると言われています。
骨粗しょう症の国内患者数(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版参照)
- 女性 980万人
- 男性 300万人
女性は男性の3倍以上と言われています。
骨粗しょう症になるとどうなる?
つまずいたり重いものを持ったりした時のちょっとした拍子に骨折しやすくなります。また、それをきっかけとして寝たきりや介護が必要な状態になることもあります。
骨粗しょう症の予防には、骨量を減らさない生活習慣が大切です
正しい食生活
1日3食、主食・主菜・副菜をそろえたバランスの良い食事を心掛けましょう。
おすすめ食材
- 牛乳
- 小松菜
- ブロッコリー
- 豆腐
- ヨーグルト
- しらす
- 海藻
- きのこ類
カルシウム、ビタミンD、ビタミンKが特に多く含まれているこれらの食材を積極的に食べましょう!
おすすめレシピ しらすと青菜のまぜご飯
材料(2人分)
- ご飯 300グラム
- しらす 30グラム
- 小松菜 30グラム
- いりごま 大さじ1
つくり方
- 小松菜を電子レンジで加熱し、水気を切って細かく刻む。
- 温かいご飯に刻んだ小松菜、しらす、いりごまを加え、よく混ぜて完成。
(1人分)エネルギー275kcal カルシウム113mg ビタミンK32μg 塩分0.3g
適度な運動
骨に刺激を加えるとカルシウムが骨に定着しやすくなり、骨が丈夫になります。
- いつもよりプラス10分のウォーキング
- ストレッチや筋トレも有効
(注釈)痛みがある時は無理せず中止しましょう
市民大学講座「骨こつ教室」を開催しています
骨量の減少には自覚症状がないため、骨密度測定を行い、自分の骨量を知ることが大切です。市では、骨粗しょう症を予防するための「骨こつ教室」を開催しています。骨密度の測定もできますのでぜひご参加ください。
(注釈)詳しくは【市民大学講座】骨こつ教室をご覧ください