2024年11月1日~7日は文化財保護強調週間です
市内には、先人たちから受け継がれてきた44件の文化財があります。文化財は、地域の長い歴史の中で生まれ、育まれ、今日の世代に守り伝えられてきた市民共有の財産です。今回は市指定有形文化財の「七条袈裟」と「打敷」を紹介します。
市指定文化財 七条袈裟(しちじょうけさ)及び打敷(うちしき)
有形文化財(歴史資料) 1990年(平成2年)2024年5月8日指定
七条袈裟 花模様
法衣の一種で、縫い合わせた布が7枚のものを言い、寺の行事や講義の際に用いられました。市指定文化財の七条袈裟には、絹地にさまざまな色で梅などの花模様が織られています。
打敷 菊の文様
仏壇に置く器具の下に敷く仏具で、形は正方形・長方形・三角形などがあり、仏壇などを装飾する道具の一種とされます。市指定文化財の打敷は長方形で、絹地に菊の文様があしらわれた美しい作品です。
これらは、元々美女木八幡社の近くにあった円通寺(えんつうじ)に伝わるものです。裏面には由来が残されており、それによると七条袈裟は1691(元禄4)年に江戸城で5代将軍 徳川綱吉(つなよし)から祈祷の褒美としていただき、打敷は1694(元禄7)年に綱吉の母である桂昌院(けいしょういん)から寄贈されたとあります。これらは『新編武蔵風土記稿(しんぺんむさしふうどきこう)』にも同様のことが記載されています。徳川綱吉に関連する奉納物が円通寺に多いのは、綱吉が円通寺中興の祖である栄陳(えいちん)を厚く信仰していたためとされています。
市民向け講座で、ほかの文化財を学ぶチャンス!
市民大学講座(1) 遺物拓本講座 初級編
とき
2024年11月23日(祝日・土曜日)、午後1時30分~3時
ところ
郷土博物館3階 講座室
講師
郷土博物館 学芸員
内容
縄文土器などの文様を拓本で取る
定員
約10人
費用
100円(保険料)
申込
氏名、電話番号、年代、 講座名を次のいずれかで
(注釈)2024年11月1日(金曜日)から受け付け開始。定員に達し次第締め切り
- 申込フォーム
- メールアドレス hakubutu〇city.toda.saitama.jp(注釈)メール送信時には〇を@に変換してください
- 電話番号 048-443-5600
- ファクス 048-442-8988
市民大学講座(2) 古墳時代の水上交通と戸田
とき
2024年11月16日(土曜日)、午後1時30分~3時
ところ
郷土博物館3階 講座室
講師
埼玉県埋蔵文化財調査事業団 福田 聖(ふくだ さとし)さん
内容
古墳時代の戸田市域の様相を、最新の発掘調査や周辺地域の動向から解説する
定員
会場受講…約24人
(注釈)オンデマンド(YouTube配信)は定員無し
費用
無料
申込
氏名、電話番号、年代、 講座名、受講方法(市民大学講座(2) 古墳時代の水上交通と戸田のみ)を次のいずれかで
(注釈)2024年11月1日(金曜日)から受け付け開始。定員に達し次第締め切り
- 申込フォーム
- メールアドレス hakubutu〇city.toda.saitama.jp(注釈)メール送信時には〇を@に変換してください
- 電話番号 048-443-5600
- ファクス 048-442-8988