2023年度 施政方針(1)3大プロジェクトの推進で、安心・希望・持続可能な戸田市を実現します!
本年度の戸田市の施政運営に対する基本方針と、実施していく取り組みを紹介します。
コロナ禍や社会情勢の変化により浮き彫りとなった社会的孤立、困窮などの子育て支援に係る課題や、人生100年時代を豊かに過ごせるような地域づくり、激甚災害への対策など、複雑化した課題に立ち向かうため、「戸田市3大プロジェクト」である「子ども応援」「100年健康」「防災」を2023年度の重点施策として進めていきます。
ほかにも、第5次総合振興計画の7つの基本目標に沿いながら、各種条例・計画の制定・策定、「にぎわい」創出などに取り組んでいくとともに、公共施設整備やDX(デジタルトランスフォーメーション)などの事業も推進していきます。
- 子ども応援プロジェクト
社会的孤立を防ぐ子育て支援を進め、ヤングケアラーや不登校児童生徒などに向けた新たな居場所を創出、ネットワークを構築することで、子どもたちが生き生きと過ごせる場所を確保していきます。 - 100年健康プロジェクト
子どもから高齢者までの幅広い健康づくりにおいて、スポーツやシニア活躍推進、まちづくりを通じたにぎわい創出を目指し、医療・福祉・地域の連携を図っていきます。 - 防災プロジェクト
実践的な防災訓練の推進や防災教育の強化を図ることで、地域防災力の向上と適切な避難行動を促していきます。浸水対策についても関係機関との連携を図り、計画的に推進していきます。
子ども応援プロジェクト
全小・中学校への電子黒板機能付きプロジェクタの導入
児童生徒の学習意欲・理解力や授業効率の向上を目指すため、全小・中学校の全ての教室に電子黒板機能付きプロジェクタとホワイトボードを導入し、対話が生まれやすい環境を整えます。
(注釈)戸田東小・中学校は導入済み
全小・中学校のトイレ洋式化とバリアフリー化に向けた設計業務
2025年度までに全小・中学校の「トイレ洋式化100%」と「バリアフリー化(車椅子用トイレ、スロープ、エレベーターなど)」の実現に向けた設計業務を進めます。
「こども家庭センター」の設置
妊産婦や虐待を受ける子ども、ヤングケアラーを含め、全ての子育て世帯への一体的・包括的な支援を行うため、「こども家庭センター」を設置し、人員体制を強化します。
出産祝い子育て応援ギフト事業
2023年4月1日以降に出生した子どもがいる子育て世帯へ、出産祝い子育て応援ギフト券5,000円分を配付します。
(注釈)子育てグッズを購入できるAmazon育児支援券を配付
100年健康プロジェクト
「スマートウェルネスシティ推進プラン」の策定
スポーツ推進やシニア活躍推進、まちづくり・公園整備を通じたにぎわい創出など、健康づくりに寄与する取り組みを包含した総合計画として「スマートウェルネスシティ推進プラン」を策定します。
まちなかウォーカブル推進事業
市内3駅周辺の街路や公園などの公共空間を歩きたくなる場所へ転換し、にぎわいの創出や健康増進へつなげていきます。
「キッズ健幸アンバサダー養成プロジェクト」の本格実施
市内小学校にオリンピアン・パラリンピアンを招き、「健康における運動の楽しさや大切さ」を学ぶ授業を実施。授業を受けた小学生が「キッズ健幸アンバサダー」として、運動の大切さを家族や地域の高齢者に伝え、市民がスポーツに慣れ親しむことを目指します。
がん患者への独自支援制度の創設
「戸田市がん対策推進条例」の制定に伴い、がん患者の外見の変化に伴う苦痛の軽減やがん患者の在宅療養への支援として、2つの戸田市独自の補助金を創設します。
- 医療用補正具購入費補助(ウイッグや補正下着など)
- 若年がん患者ターミナルケア在宅支援事業補助
防災プロジェクト
実践的な防災訓練の実施
地域防災力の向上と適切な避難行動を促すため、「住民版防災訓練」や「避難所開設・運営訓練」「ペット同行避難訓練」「ブラックアウト訓練」など、現実に即した実践的な防災訓練を実施します。
「バーチャル浸水体験」の導入
AR(拡張現実)など先進テクノロジーを活用した浸水被害を疑似体験できる機器を導入し、水害避難訓練やまちづくり出前講座などで市民向けにバーチャル浸水体験を行います。
中学生防災士の育成
災害発生時の共助の担い手を増やすため、新たに中学生を対象とする「中学生防災士資格取得支援補助金」を創設します。約70名の資格取得を目標とし、資格取得に係る費用は、交通費などの一部費用を除き、全額補助します。
消防署東部分署改築工事の実施設計
東部分署の消防活動拠点機能の強化を図るため、改築工事の実施設計を行います。
事業スケジュール
- 2023年度 実施設計
- 2024~2025年度 改築工事
- 2026年度 運用開始