浸水被害を軽減するため、北大通りの地下に雨水貯留管をつくる工事を始めます
近年頻発する集中豪雨や大型台風により、市内においても浸水被害が度々発生しており、その対策は重要な課題です。特に、利用者の多い戸田駅西口や、緊急輸送道路である北大通りの周辺は、地上に降った雨を既存の排水路では処理しきれず、浸水被害が生じている状況です。そのため、2021~2024年度の間、大雨の際に雨水を一時的に貯める雨水貯留管の築造工事を実施します。
過去の浸水被害状況
- 北大通り(2015年9月)(時間最大降雨31.0mm/h)
- 消防本部付近(2018年9月)(時間最大降雨48.5mm/h)
- 戸田駅西口(2016年8月)(時間最大降雨65.5mm/h)
工事の概要
北大通り(戸田駅西口付近から山宮橋付近まで)の地下空間に、内径6m、長さ920mの雨水貯留管を設置します。工事の方法は、シールド工法というトンネルをつくるときによく使われる工法で行います。完成後に貯留できる雨水の量は約26,000立方メートル(25mプール86杯分)であり、本市で記録した2005年9月の降雨(時間最大降雨71.5mm/h)に耐えられるものです。
大雨が降ったときでも排水できるように…
これまで(施工前)
大雨が降ったときに、今の排水路では排水しきれていない状況です。
地下空間に雨水貯留管をつくると…。
排水しきれず道路にあふれていた分の雨水が、側溝などを流れ雨水貯留管に一時的に貯まります。
工事のスケジュール
今年度から工事の準備を始めて、2024年度末の完成を目指します。発進立坑をつくる工事を2022年度から行い、2023年度からシールド工事(トンネルをつくる工事)を行う予定です。
1 工事の準備など(2021〜2023年度)
シールドマシンの製作や、シールド工事の発進基地となる防音ハウスを設置します。
2 発進立坑の設置(2022〜2023年度)
シールドマシンが発進するための発進立坑を、戸田駅西口付近の北大通りの地下20mの位置につくります。道路を交通規制して工事を行う時期があります。工事の進捗や交通規制の詳細は、ホームページなどでお知らせします。
3 シールド工事(2023〜2024年度)
できあがったシールドマシンで、発進立坑(戸田駅西口付近)から到達立坑(山宮橋付近)までの約920mを掘進していきます。1日に進む距離は、約10mほどです。
4 到達立坑の設置(2023年度)
シールドマシンが到達する笹目川沿いの公園予定地の地下20mの位置に到達立坑をつくります。
5 付帯施設の整備(2024年度)
雨水貯留管に貯まった雨水を排水するためのポンプ施設や分水人孔の設置、発進・到達立坑を管理用施設として整備します。