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広報戸田市 2021年2月号

市では、世界で活躍できる人材を育成するために、教育改革に取り組んでいます。今回はその1つである、GIGAスクール構想について紹介します。

GIGA スクールってなに? どこが変わるの?

GIGAスクール構想とは

GIGAとは、データ量のGB(ギガバイト)を示すものではなく、Global and Innovation Gatewayfor Allの頭文字をとったものです。学習者用の1人1台のPC端末と、高速の通信ネットワークを一体的に整備することで、多様な子供たちそれぞれに最適な学びを実現するために、国が進める教育政策です

Point1 戸田市のICT教育がバージョンアップします

これまで市では、国のGIGAスクール構想に先駆けて、子供たちのおよそ3人あたりに1台のPC端末と高速の通信ネットワークを整備し、ICTを活用した教育に力を入れてきました。今後、端末数が1人1台程度まで増え、令和3年度より運用を開始します。※ICT教育とは、PCやタブレットなどの端末やインターネットなどの情報通信技術を活用した教育

  • 【これまで】児童生徒用PC端末はおよそ3人あたりに1台
  • 【これまで】学校に保管
  • 【これから】児童生徒用(小学3年生~)PC端末は1人あたりに1台
  • 【これから】持ち帰りも可能

(注釈)小学校3年生から中学校3年生までには一人一人に専用の1台を貸与します

(注釈)小学校1・2年生については、手先の操作や体験を通して五感を十分に養う時期であることを踏まえ、およそ2人あたりに1台の端末を、共用で使用します(授業中については1人あたりに1台の環境とします)

Point2 ICTが学びの文房具になります

1人1台のPC端末があることで、知る・理解する・考える・記録する・伝えることなどを効果的・効率的に行うことができるようになります。また、学習データなどをもとに、子供たちが自立的・自律的に学びを進めるツールとしての活用も期待できます。今後は、鉛筆やノートのようにICTが学びの文房具となります。※全ての学習をPCで行うわけではありません。発達の段階などに合わせてPCを活用します

Point3 学校と家庭の学びが連続的(シームレス)になります

一人一人が個別アカウントによりアクセスする教育クラウド市が導入するG Suite for Educationやロイロノート・スクール、ミライシードなどの学習支援システムなどのことを使うことで、学校での学びと家庭の学びがつながり、連続的な学びを行うことが可能になります。

学校と家庭がつながると…

  • 学校や家庭で「もっと知りたい」「学習の続きをやりたい」と思ったとき、どこでも学ぶことが可能になります。
  • AIを活用した教材を使うと、子供自身も保護者も先生も、子供の学習の進捗状況や苦手分野の傾向などがわかります。
  • 家庭などで予習動画を視聴することなどができるようになると、対話や協働など、これからの社会に必要な学びが一層充実します。

学校の学習はどう変わるの?

PC端末が1人1台あることで、より多様な学びが可能になります。以下は、活用の一例です。ICTは子供たちにとってこれからの時代の「文房具」として活用されることが期待されています。

  • コンテンツの利用動画などのデジタルコンテンツを活用して興味・関心を高めます。
  • オンラインで 受け取る・提出する
    プリントなどの教材や資料などをPC端末で受け取ったり、提出したりします。
  • デジタルで記録する
    学習支援システムやカメラ機能などを使って、デジタルで記録することも可能になり、プレゼンテーションなどが行いやすくなります。
  • 「すぐに」調べる
    関心を持ったことや疑問などもすぐに検索することで、理解を深めます。
  • 協働で思考する・創り出す
    ファイルを共有したり、友達と同時編集する機能を使ったりして、協働的に学びを進めていきます。
  • 多様な方法で表現する
    スライドや動画、プログラミングなど、さまざまな方法で創造的に考えを表します。
  • 個別化された ドリル教材などの活用
    AI診断で自分に適した問題を解いたり、苦手分野の傾向に応じて復習したりするなどして、個人の進度に合わせて学びます。
  • デジタルで振り返り
    教育クラウド上に学習データを蓄積することで、学習の記録を振り返りながら学習を進めます。

さらにその先に向けた研究にも取り組んでいます

家庭学習の在り方の研究

前に示したように、学びの連続性や可能性を拡げるために、将来的には家庭学習においても端末を活用することを検討し、実践研究を進めています。

学習者用デジタル教科書の研究

現在、国において普及促進に向けた議論が行われています。市では、市内学校で実証研究を行い、効果や課題などを明らかにしながら導入に向けた研究を進めています。


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