菖蒲川・上戸田川における水環境改善の取組について
菖蒲川・上戸田川水環境改善沿川連絡会の発足
水環境の改善を目指して2003年度(平成15年度)から2010年度(平成22年度)に実施された事業「菖蒲川・笹目川清流ルネッサンス2」では、多くの地点で目標水質を達成することができました。しかしながら、菖蒲川や上戸田川の一部で目標水質が達成されていない箇所があることから、引き続き、情報の共有や意見交換を行うことにより、水質を目標値に近づけることを目的とし、関係機関や市民団体で組織する「菖蒲川・上戸田川水環境改善沿川連絡会」を2013年度(平成25年度)に発足しました。
水環境改善のための取組
菖蒲川・上戸田川流域では、水質を改善するために、国、県、流域の自治体(戸田市、蕨市)が一丸となって各種取組を進めています。
水環境改善のための主な取組(2023年11月現在) [PDFファイル/1.86MB]
菖蒲川・上戸田川の汚れの原因
下水道が未整備の地域からの生活排水が川に流入していることや、感潮河川(潮の干満の影響を受けて水位が変動する河川)のため、川の流れが停滞し、ヘドロ状の泥が堆積しやすいことが主な要因となっています。また、ゴミが捨てられてしまうこともあります。
水質の変化
2003年度(平成15年度)から2010年度(平成22年度)に行われた「菖蒲川・笹目川清流ルネッサンス2」の事業により、水質は大幅に改善され、それ以降も少しずつですが改善傾向が見られます。
Bodグラフ(生物化学的酸素要求量)
Bod(生物化学的酸素要求量)とは、水の中の微生物が汚れを分解するときに使う酸素の量のこと。汚れが多いと使う酸素の量が増え、水の中の酸素は減り、「魚がすめなくなる」「いやな臭いの発生」などの原因になります。目標は1リットルあたり5ミリグラム以下です。
Doグラフ(溶存酸素量)
Do(溶存酸素量)とは、水の中に溶け込んでいる酸素の量のこと。水の中の生物も生きていくのには酸素が必要で、酸素の量が減ると「魚がすめなくなる」「いやな臭いの発生」などの原因になります。目標は1リットルあたり5ミリグラム以上です。
川をきれいにするためにみなさんへのお願い
川にゴミを捨てないでください
川に捨てたゴミが、流れを悪くしたり臭いの発生につながってしまいます。また、川の水質が悪化し、生態系が破壊されてしまいます。
家庭から排出する油や汚れを減らしましょう
家庭で使用する食用油は排水口にそのまま流さず、紙などに染み込ませてから食器を洗うと川の汚れを防ぐことができ、洗剤の使用量も減らすことができます。ちょっとの心がけですが、継続していきましょう。
浄化槽を使用している場合は、適正な維持管理をしてください
浄化槽を使用する場合は、その機能を維持するために定期的に浄化槽の保守点検、清掃の実施及び法定検査の受検が法律で定められています。これを怠ると浄化槽が正常に機能しなくなり、し尿や生活雑排水がそのまま流れたりして、水路や河川を汚したり、周辺に悪臭を放ったりすることになります。快適な生活環境を維持するためにも、保守点検・清掃・法定検査の3つを必ず実施して、浄化槽の維持管理を正しく行ってください。
川の清掃活動に参加しましょう
清掃活動は川と向き合う良い機会です。ひとりひとりがゴミを無くし、川をきれいに利用するという意識を持っていただくことが大切です。