新型コロナウイルス感染症の後遺症・外来受診について
2022(令和4)年4月から、埼玉県における新型コロナウイルス感染症後遺症外来の受診の流れが変わり、診療できる後遺症外来を検索して直接受診できるようになりました。
新型コロナウイルス感染症の後遺症とは
新型コロナウイルス感染症に感染すると、回復した後にも後遺症として、様々な症状が複数現れる場合があります。
後遺症は、年代や感染時の症状の有無にかかわらず、現れることがあり、場合によっては、無症状のため感染したことがわからなかった人にも現れることがあります。
(後遺症の症状例)
- 疲れやすい・だるい、動けないほど体が重く感じるなどの倦怠感
- 味やにおいがわからない、本来と別の味やにおいを感じるなど、味覚や嗅覚の障害
- 息苦しいなどの呼吸困難
- 継続するせきやたん
- 抜け毛
- 長時間にわたって微熱が続くなどの発熱
- うつ症状
周りにこのような症状で困っている人がいたら、新型コロナウイルス感染症の後遺症かもしれませんので、ぜひ、受診を勧めてください。
新型コロナウイルス感染症罹患後の遷延症状の記述疫学とその出現・遷延リスク因子に関する報告(国立国際医療研究センター)
2021年10月8日に、国立国際医療研究センターから新型コロナウイルス感染症の後遺症に関する記者発表がありました。新型コロナウイルス感染症の感染者457人(重症度の割合は軽症が84.4パーセント、中等症が12.7パーセント、重症が2.9パーセント)からの回答を研究したところ、以下のことが分かったとの報告内容です。
- 男性と比較して女性ほど倦怠感、味覚・嗅覚障害、脱毛が出現しやすく、味覚障害が遷延しやすい。
- 若年者、やせ型であるほど味覚・嗅覚障害が出現しやすい。
- 約4人に1人が半年間たっても何らかの遷延症状があり、軽症者であっても遷延症状が長引く人がいる。
報告のコメントでは、最も重要な遷延症状の予防は罹患しないことであり、基本的な感染対策が重要とされています。
新型コロナウイルス感染症罹患後の遷延症状の記述疫学とその出現・遷延リスク因子に関する報告(国立国際医療研究センター)のページはこちら
新型コロナウイルス感染症の後遺症がある方へ
新型コロナウイルス感染症の後遺症を疑う症状に困ったら、新型コロナ後遺症チェックシート [PDFファイル/479KB]を参考にし、医療機関に受診するかを判断してください。
埼玉県では、新型コロナウイルス感染症の後遺症への対応として、2021年10月1日から後遺症外来事業を開始し、診療の指針となる症例集を完成させました。この症例集を参考にして、2022年4月以降、県内の多くの医療機関での診療が可能になり、後遺症外来を実施する医療機関を県のホームページで公開しています。
戸田市近隣の後遺症外来診療医療機関は以下のとおりとなります。
精神科分野 | 予約不要 | |
神経内科分野 その他(内科など) |
問い合わせ先(048-421-4114) | |
概ね全分野 |
予約専用ダイヤル(048-499-4895)に電話してください。 |
|
とだ小林病院 | 呼吸器内科分野 その他(内科など) |
予約不要 コロナ感染症の療養が解除された方の診察をします。 |
公園の街クリニック | 呼吸器内科分野 | 問い合わせ先(048-447-6571) |
戸田笹目耳鼻科 | 耳鼻咽喉科分野 |
問い合わせ先(048-421-8733) 罹患後1か月以上経過したコロナ後嗅覚障害、コロナ後味覚障害に対応しています。 嗅覚検査(アリナミンテスト、標準嗅覚検査)、味覚検査(電気味覚、テーストディスク、CT検査、内視鏡検査)が可能です。エビデンスに基づいた診療とリハビリテーションの指導をしています。 |
たかはし耳鼻咽喉科 | 耳鼻咽喉科分野 | 予約不要 |
耳鼻咽喉科分野 |
||
あんずスカイ内科 |
呼吸器内科分野 |
予約不要 |