高齢者の誤飲・誤食事故に注意しましょう!医薬品の包装シート、義歯、洗剤や漂白剤の誤飲が目立ちます(情報提供)
消費者庁リコール情報(2019年(令和元年)9月11日更新)
高齢者の誤飲・誤食事故に注意しましょう!【医薬品の包装シート、義歯、洗剤や漂白剤の誤飲が目立ちます】
消費者庁より、2019年(令和元年)9月11日、高齢者の誤飲・誤食事故に関する注意喚起を公表しました。
概要
消費者庁には、65歳以上の高齢者の誤飲・誤食の事故情報がこれまでに318件寄せられており、医薬品の包装シート、義歯・詰め物、洗剤や漂白剤等を誤飲・誤食したという事故が多く見られました。
高齢者が食品や医薬品以外のものを間違えて口にする事故は、御自身では気付かない場合が多く、家族や介護者等周囲の人が以下の点に気を配ることが大切です。
(1)医薬品の包装シートは1錠ずつに切り離さないようにしましょう。
(2)定期的に歯科を受診し、義歯を良好な状態に保つとともに、食後に義歯を確認しましょう。
(3)食器の中に洗剤や漂白剤を入れて放置しないようにしましょう。
(4)食品や飲料とそれ以外のものは別の場所で保管しましょう。
(5)食品の容器に食品以外のものを移し替えないようにしましょう。
(6)誤飲・誤食すると危険なものは、認知症の方の手の届かないところに保管しましょう。
主な相談事例
消費者庁において、以下の事案が確認されています。
【事例1】
薬を内服した後に包装を洋服のポケットに入れていた。少し経って、薬を飲んでいないと勘違いし、薬の包装を誤飲した。前胸部にチカチカとする痛みがあり、受診。内視鏡にて、食道にあった薬の包装を2個除去した。食道に軽度の切り傷あり。
(平成25年1月、70歳代女性、要通院、軽症)
【事例2】
パンを食べていて喉に詰まらせて、意識消失、心肺停止したため救急要請。咽頭を観察したところ、下の入れ歯が気管内に詰まっており、その奥には食物が大量にあった。気管内異物による窒息、低酸素脳症の所見。2日後死亡。(平成29年3月、80歳代女性、要入院、死亡)
【事例3】
認知症の男性。自宅で苦しそうにしているのを家族が発見。様子を見ていたところ、もたれるようにして意識を消失し、救急要請。家族が胸を圧迫したところ、口の中から介護用ゴム手袋が出てきた。救急搬送され、チューブを挿入し吸引するなど処置したが、既に肺炎の兆しがあり。窒息した後、死亡確認となった。
(平成28年10月、80 歳代男性、即日治療完了、死亡)
詳細資料
詳しくは下記PDF資料(消費者庁公表資料)をご確認ください。