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めるまが53(2015年7月10日配信)

掲載日:2016年5月24日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田市政策研究所研究員の徒然
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

人口を考える「社会増」の視点
今回は人口を増加させる手段として「社会動態」を考えます。社会動態とは「一定期間における転入・転出に伴う人口の動き」と定義できます。一定期間(多くの場合は1年間になります)において、転入者が転出者を上回った場合は「社会増」と言います(転入者数>転出者数)。逆に転入者数より転出者数が多いと「社会減」と捉えます(転入者数<転出者数)。転入者とは「引越して来る人」になります。転出者は「引越して行く人」です。
日本というマクロ(大きな)の視点で捉えると、社会増を達成するためには、外国人の移入が考えられます。つまり移民政策になります。一方で市区町村というミクロ(日本と比較して小さな)の観点から考えると外国人の移入に加え、他市区町村からの転入者を増やすことになります。自分の自治体に他市区町村から転入者の増加は、他市区町村にとっては転出者の増加となります。この状況はゼロ・サム(zero-sum)を意味します。
ゼロ・サムとは「合計するとゼロになる」ことです。一方の利益が他方の損失になることであり、勝ち組がいれば負け組もでてくることを意味します。実は、市区町村間における人口の奪い合いはゼロ・サムとはなりません。現在の日本は人口が減少しています。このような状況において、人口の奪い合いが激化することは、マイナス・サム(minus-sum)に陥ります。その意味は「合計してもマイナスになる」ことを意味します。
一部の有識者からは、現在の「人口の獲得を目指した自治体間競争」に疑問が投げかけられています。しかし自治体間競争により、創意工夫を凝らした政策が開発されたり、行政サービスが改善されたりと「善の効果」も見受けられます。その意味では競争は決して悪いことではないと思います。石破茂・地方創生相は競争の結果として格差が生じることも止むを得ないとの認識を示しています。皆さんの自治体は用意はできているでしょうか。
(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

戸田市シティセールス戦略の改訂に向けて
戸田市政策研究所では、2008年度及び2009年度の2カ年にわたり「戸田市におけるシティセールスの必要性と成功する要件について」研究を行いました。その後、研究結果等を踏まえ、2011年度から5年間の計画期間として「戸田市シティセールス戦略」を策定し、全庁的にシティセールスを推進しています。
戸田市シティセールス戦略は、政策研究をしっかりと行ったうえで策定している点が特徴として挙げられます。研究の一部としては、転入者・転出者向けにアンケート調査を行い、「移動理由」や「定住意向」などを把握することで、ターゲットの設定に生かしたりしています。
また、シティセールスの効果とは言い切れませんが、総務省から発表された住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(2015年1月1日現在)において、市区町村別人口増加率で全国第6位になるなど、シティセールスの目的である「定住人口増加」はある程度達成しているように感じています。
今年度は、5年間の計画期間の最終年度となります。2012年度及び2013年度においても戦略の検証を行っていますが、更に戸田市の将来を見据えた戦略へと発展させるため、一年間見直しを行い改訂していきたいと考えております。
(研究員 長谷川 昌之)

(3)戸田市政策研究所研究員の徒然

じめじめした天候が続いている。九州では大雨で1年間の降水量が1ヶ月の間に降ったほどだ。現在は日本の南に台風が3個も同時に発生しており、こんな時は気持ちも下降気味になるところだ。しかし、私の気持ちは一足先に夏を迎えている。今週、10日の金曜日から夏の全国高校野球選手権大会埼玉大会が始まるからだ。
プロ野球ファンの方には失礼な言い方かもしれないが、プロ野球は見ないけど、高校野球は毎年見るという話をよく聞く。観戦に球場まで足を運ぶ人もいるくらいだ。恐らく高校野球のきびきびとしたプレー、一球に懸けるひたむきな想い、そういったものが見る人に感動を与えているのだと思う。
今年の埼玉大会は157チームが出場する。私は自分の母校の後輩達を応援するが、地元の学校や知り合いの学校を応援するなど様々だと思う。
今月28日に紫紺の大優勝旗を手にするのは、どの学校か。今から楽しみです。
(主任研究員 内山 敏哉)

(4)戸田ゼミの取り組み

第2回(6月11日)の報告
第2回目は、研究所の政策形成アドバイザーである牧瀬先生から助言をいただきながら、ゼミ生達がグループに分かれ、今年1年間の活動計画を考えました。各グループ共に、限られた時間の中でアイディアを出し合って議論し、それぞれ代表者に検討結果を発表していただきました。斬新なアイディアが多数挙がりましたが、参加者による多数決の結果、今年度の研究テーマは、「イベントによるシティセールスについて」に決定しました。
今年度は、以上のテーマを元に、ゼミ生相互の交流を深めながら活動していきたいと思います。
(研究員 川田 哲朗)

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