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めるまが4(2010年8月11日配信)

掲載日:2016年5月24日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田市政策研究所研究員の徒然
(4)戸田市各課の紹介

(1)政策形成アドバイザーの徒然

地域ブランドの嘘
ここ数年、地方自治体は次のフレーズをよく使っています。それは「地域をブランドすることにより人口を増加させる」や「地域ブランドにより税収の増加を目指す」などです。この言葉に、私は違和感を覚えます。今回は「地域ブランドの嘘」として持論を記します。
近年では、様々な調査機関が「魅力的な市区町村ランキクング」や「地域ブランド・ランキング」などを発表しています。そして、このランキングの上位の地方自治体が、果たして、人口を増加させているのでしょうか。あるいは、税収を増やしているのでしょうか。そういう視点から検討することが大切ですし、それが政策研究になります。
結論から言うと、それらの上位の地方自治体の「すべて」が人口を増加させたり、税収を拡大させているわけではありません。むしろ、そのような地方自治体のほうが少ない状況です。ランキング上位の地方自治体の中には、定住人口も交流人口も減少させ、しかも税収も減少させている事例もあります。「地域ブランド」を否定的に捉えることも大切です。
もし「人口増加」が目的ならば、地域ブランドに固執する必要はないはずです。同様に「税収拡大」の手段は地域ブランドだけではありません。よく検討する必要があります。人口増加を目指すのならば、既に人口を増加させている地方自治体を抽出し、そこから共通点を導出することが、政策研究の王道です。「地域ブランドありき」ではいけないのです。
(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

これからのまちづくりと新たな人材発掘~戸田市における望ましい市民参加の手法とは~
戸田市政策研究所では、今年度、「これからのまちづくりと新たな人材発掘」というテーマで調査・研究を進めています。
地方分権が進展している今、地方自治体の権限の拡大に伴い地域の特性を生かした個性的なまちづくりが可能になる一方で、市民が自らの地域社会のあり方を考え、市民生活の視点から地域の課題を解決していくことが求められています。
現在、自治体では市民参加の拡大を目指し、様々な取り組みを行っています。しかし、こうした市民参加に関わってくる市民はごく一部に限られており、多くの市民は地域課題に関心が薄く、また、身近な関わりの機会が少ないのが現状です。
そのため、これまでの行政主導の地域づくりではなく、市民が主体的に地域課題に取り組むために、地域のあらゆる人が参加できる市民参加の場を設けることが必要です。
このような背景のもと、本研究では、本市の市民参加の現状と課題を把握し、他自治体での先進事例の調査・研究やアンケート調査の実施などにより、戸田市における望ましい市民参加の手法とその実施可能性を明らかにすることを目的としています。
まだ研究途中ではありますが、市と市民とのパートナーシップによるまちづくりを目指し、あらゆる人が参加できる市民参加の仕組みを模索していきます。
(研究員 佐藤 真由美)

(3)戸田市政策研究所研究員の徒然

この4月の人事異動で研究所の一員となりましたが、本務では広報を担当しています。これまでもアンテナを高く張ってきたつもりでしたが、取材で様々なイベントに直接参加することで、市の魅力に日々改めて気づかされています。
都心に至近でありながら、水と緑に恵まれ、豊かな自然は季節毎に美しく彩ります。市民団体や子どもたちは活き活きと活動し交流しています。ともすると、ベッドタウンは、どこも同じ代わり映えのないまちというイメージがありますが、きっとそこには土地ごとの魅力があり、暮らす人達の思いがあります。
大学でコミュニケーション論を専攻していました。ブランドエクイティのはしりの頃で、商品等に付加する新たな価値として、イメージやストーリーを創造し、広告や広報で訴求するブランド戦略が注目されていました。その流れは間もなく自治体へも波及し、「地域ブランド」という呼称で様々な取り組みが行われています。しかし、ブランドは地域資源あってのものであり、すぐに成果が出る特効薬でもありません。多様な主体とのコミュニケーションを経て、時間をかけて地域により育まれるものです。地域資源を捉える上で、机上の分析も重要ですが、実際に現場に出て、触れて体験してみることの大切さを改めて実感しています。
やはり何事もまずは「現場」です。
(研究員 鈴木 政徳)

(4)戸田市各課の紹介

戸田市では、今ある豊かな景観資源を活かし、改善すべき点は改善し、そして市民とともに、心から愛せる魅力的なまちをつくるため、「四季を彩るおしゃれな風景づくり」を目標として様々な景観施策を市民・事業者と協働で景観づくりに取り組んでいます。
その中で、市のシンボルや顔となるような地区などを「景観づくり推進地区」として指定し、市民の皆さんや事業者の方々と協働による良好な景観づくりを進めています。現在は、市役所南通り沿道地区、戸田ボートコース周辺地区、笹目川左岸沿川地区を指定し、地区の特性を活かした景観づくりを重点的に取り組んでいます。
また、1998年11月に「戸田市都市マスタープラン」を策定し、概ね20年先(2015年)の将来都市像を「やさしさのまち・水と緑あふれる美しい文化・産業・公園都市」として、各種の関連事業を推進しています。
現在、策定から約11年が経過し、社会状況の変化や様々な上位計画の見直しなどに対応するため、都市マスタープランの見直しを行っています。
今よりも、さらに魅力的なまちとなるように、住んでよかった住んでみたいと思えるような美しいまちを目指し、まちづくりを推進していきます。
(政策秘書室 石原 亮)

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