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めるまが36(2013年10月10日配信)

掲載日:2016年5月24日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田市政策研究所研究員の徒然
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

発信する組織
様々な取り組みをしていくことが自治体シンクタンクの使命でもあります。ただし「取り組んだだけ」では自己満足ですし、誰も評価してくれません。取り組んだ内容を適切に的確に発信していくことが求められます。なお、他人満足の前には自己満足が必須と思います。そのため、まずは自己満足が重要です(自己満足しなければ他人満足は促されない)。
戸田市政策研究所は、発信の手段として「図書出版」がありました。自治体の取り組みを出版することは稀です。既に2冊の図書を世に問うています。また、この「めるまが」も一つの発信手段になります。原則、毎月1回発行される「めるまが」を通じて戸田市政を関係者にお知らせしています。この「めるまが」から、新たな出会いも創出されています。
ホームページの開設やシンポジウムの開催も発信の手段です。三芳町政策研究所は同研究所のfacebookを持ち、ほぼ毎日情報を発信しています。少しずつ効果がでてきています。実は、発信のためには「受信」が重要なのです。発信とはアウトプットと言え、受信とはインプットと指摘することができます。いい発信のためにはいい受信が重要です。
発信の質を高めるためには、まずは受信の量を多くしなくてはいけません。次の段階は、実は量だけでは駄目で、いい受信(情報)と悪い受信(情報)を見極めることが大切です。まさに政策力に左右されます。つまり発信のためには政策力が必要になります。この政策力を形成していくことが自治体シンクタンクの役割であり、8月号に寄稿したとおりです。
(政策形成アドバイザー 牧瀬稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

2007年、次長職で組織される「戸田市まちづくり戦略会議」では、本市に多く注がれている河川に着目し、「水辺のあるまち戸田」をテーマとし1年間研究を行いました。
その中で、それぞれの水辺(河川)の個性を引き出して、市民が楽しめ賑わいを創出することが出来る「水辺のあるまち戸田」を計画的に進めることを提言しました。この提言を受け担当では本市の河川に係る水辺づくりについて、本格的な検討に入りましたが法の制限等があり、実現・具現化はされませんでした。その後、2011年に市民の皆様との協働により策定された「戸田市第4次総合振興計画」では、将来都市像を「みんなでつくろう水と緑を活かした幸せを実感できるまちとだ」としました。
本市は大都市である東京に接していながら緑が多く、初めて本市を訪れた方は綺麗な街並みに驚かれることも多々見受けられます。政策研究所では、この都会にありながら多いとされる緑と、荒川を中心とした川の水辺、この両方がコラボした本市の象徴的となり得る場所づくりを実現したいと考えました。
そして今年度、まちづくり戦略会議では「戸田ボートコースの水辺環境を生かしたまちづくりに関する研究」をテーマとして取り組んでいます。この研究では若手職員で構成されるワーキングチームを組織し、県内一若い都市である本市の特徴等を踏まえた施設整備等を研究しています。
今まで市民にとってもあまり馴染みがあるとはいえない「戸田ボートコース」ですが、数年後には大勢の人が集まる戸田市の観光スポットになっているかもしれませんね。
(主任研究員 内山敏哉)

(3)戸田市政策研究所研究員の徒然

私事だが、去る10月2日、第2子が誕生した。母子ともに無事に出産を終え、なんと幸せなことかと実感している。新たな家族も増え、これから生活は激変していくだろうが、そこについてはまだ実感はしていない。
さて、出産場所は戸田市内の産院だった。陣痛をこらえる妻が診察を受けている間、そわそわしていると産院内の掲示が目に入った。その産院では、年間1,600余りの出産(普通分娩)があるらしい。
単純計算で均しても毎日4~5人の赤ちゃんが産まれていることになる。実際、妻が出産をしたその日も、立て続けに4 人の赤ちゃんが産まれた(助産師さんの話では、台風が近づくと出産が増えるらしい)。
この1,600という数字が多いのか少ないのかは分からないが、個人的には“こんなに産まれているのか”と感じた。「戸田市は子育てのまち」(だからきっと、これは多い数字)という先入観かもしれない。
ただ、平均で日々4つの新たな命がこの産院で産まれているのは事実だ。また、その多くが戸田市民となり、きっとこれから長い期間、戸田市で暮らし戸田市の公共サービスを受けることになるのだろう。
偉そうなことは言えないが、神秘の現場に立ち会い、家族の心配をしながら、自分の仕事についても考えさせられた一日だった。
(研究員 鈴木伸明)

(4)戸田ゼミの取り組み

第4回(9月26日)の報告
第4回は、法政大学地域研究センター客員研究員の中島先生による『なぜ、プロモーションが上手くいかないのか?~効果があがるプロモーション戦略の立て方~』の公開講座が行われました。
昨今、多くの自治体がシティセールスを含む様々なプロモーション活動をしている中、成果を出している自治体は少ない。それはなぜなのか。
講義の中では、特にプロモーション活動に重要とされる
1.プロモーション戦略を立てる3ステップ
2.ターゲットを考える4つの軸
3.使用媒体
の3つを中心に、民間企業と自治体を比較しながら、効果的なプロモーション方法について説明いただきました。質疑応答では、職員が各自担当している事業を、より効果的にプロモーションしていくにはどうしたらよいかなど、活発な意見が出るとともに、それぞれが事業を新たな視点で再考する良い機会となりました。
第5回(10月24日)の案内
第5回は、「「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法―チラシ・Dm・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる!」を各自読み、A4紙1枚にまとめたレポートを発表した上で意見交換する予定です。前回講座で学んだ効果があがるプロモーション戦略の内容を踏まえ、ゼミ生の担当業務から考えられる新たな視点など、活発な議論を行いたいと考えます。
日時:10月24日、午後6時から
場所:市役所5階大会議室A
また、この戸田ゼミでは、他自治体職員の方との交流の場としても機能しています。参加を希望される方は、お気軽にご連絡ください。
(研究員 柄澤映)

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