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めるまが31(2013年5月10日配信)

掲載日:2016年5月24日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田市政策研究所研究員の徒然
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

チャレンジする組織
戸田市政策研究所の一つの役割に「チャレンジする組織」という意味があると思います。チャレンジの意味を確認すると、「挑戦すること」や「困難な問題や未経験のことなどに取り組むこと」とあります。挑戦すれば、すべてが結実することはなく、挫折もあります。困難な問題に取り組んだり未経験の分野に参入すれば、失敗することもあると考えられます。
失敗とは「物事をやりそこなうこと。方法や目的を誤って良い結果が得られないこと」という意味です。失敗をしたのならば、所期の目的や方法が間違っていなかったかを省みることで、次の飛躍につながります。このことは「失敗は成功のもと」と言われ、「失敗すれば、その原因を反省し、方法や欠点を改めるので、その後の成功につながる」という意味です。
自治体には「失敗は許されない」という風潮があります。確かに失敗の許されない組織(部・課・係)もあるでしょう。しかし、戸田市政策研究所のような企画部門には「失敗は許されない」という考えは当てはまらないでしょう。そうでなくては「チャレンジ精神」が登場してきません。失敗しても、それを糧として次の飛躍につなげていくことが大事です。
もちろん「失敗ありき」ではいけません。そのような組織は成長しません。成功を目指して、綿密に計画を立てて確実に前進していくことです。そして時にはダイナミックに動くことも大切です(「チャンス」がきたら一気に動きます)。そして万が一失敗したと自覚したのならば、その要因をしっかりと考え対外的に報告(発表)していく勇気も必要と思います。
(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

2013年度戸田市政策研究所研究テーマについて
戸田市政策研究所では、本年度、下記の4テーマについて研究活動に取り組んでまいります。子育て支援活動から、スマートフォンまで幅広い内容となっておりますが、いずれも事業化・施策化を念頭に置きながら、市政運営に資する研究活動となるよう取り組みを進めてまいります。
また、各テーマの詳細は今後「めるまが」の中で紹介してまいりますので、ご期待ください。
2013年度研究テーマ
・「戸田市におけるシティセールス、今後の方向性について」
・「スマートフォン等を活用した新たな市民参加に向けての研究」
・「戸田市における子育て支援活動に対する相互ニーズに関する研究」
・「戸田ボートコースの水辺環境を活かしたまちづくりに関する研究」
(研究員 鈴木伸明)

(3)戸田市政策研究所研究員の徒然

総務省は4月16日、2012年10月時点の推計人口を発表した。これによると65歳以上の高齢者が初めて3千万人を突破し、総人口も初めて2年連続で減少した。新聞報道は「初めて」を連記し、高齢化と人口減に一段と拍車がかかっていると伝えた。
人口減少時代の到来は、自治体経営はもちろんのこと、企業にとってはさらに死活問題と言える。同月15日に開園30周年を迎えた東京ディズニーランドでも、社会環境の変化を的確に捉え、60歳以上に割安な「シニアパスポート」、大人の旅を演出する45歳以上限定の「45Plus パスポート」など、多彩なメニューで集客に必死だ。2012年の入園者数(2パーク合算)は2千750万人、一人当たり売上高は10,336円。不況の中、年々着実に入園者数と売上高を順調に伸ばしている夢と魔法の国。今度はどのような商品開発で人口の流動に対応していくのか。
反して人口減少は果たしてマイナス面ばかりであろうか。私は、ネズミの化身とすぐに記念撮影ができたり、ハチミツが大好きなクマの乗り物にファストパスなしで乗れたりetc・・・と、企業努力に反して身勝手なことを妄想してしまう。2ヶ月前に約3時間をかけたどり着いた念願だった「おもちゃたちの世界」。あれほどの苦難を受けたにもかかわらず、あの日にかけられた魔法からまだ目が覚めていないようだ。
(主任研究員 梶山浩)

(4)戸田ゼミの取り組み

戸田市政策研究所では、職員一人ひとりの政策形成能力の向上を目指して、庁内自主勉強会「戸田ゼミ」を開催しています。この勉強会は、参加希望者を対象に月1回程度開催しているもので、今年度で6年目を迎えています。
昨年度は「産業振興」をテーマとして掲げ、課題図書の講読や意見交換、外部の有識者を招いての公開講座等を通じて、市の産業振興策について議論しました。特に公開講座では、顧客に喜ばれる魅力的な店舗づくりの実践的な話を聴くことで、普段の業務からは発想できなかった施策のヒントを見つけることができました。
今年度は、5月から2月までに全9回の開催を予定しております。
5月30日の第1回目では、戸田市政策研究所長から6年目を迎えたゼミ生に講話があり、その後、今年度のテーマである「シティセールス」やゼミの進め方等について、ゼミ生同士で意見交換する予定です。
この戸田ゼミでは、他自治体職員の方との交流の場としても機能しています。参加を希望される方は、お気軽にご連絡ください。
(研究員 長谷川昌之)

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