みどりパル活動報告(日誌2024年3月)
彩湖自然学習センターのスタッフが、講座や季節の話題の情報発信をしています。
講座「冬の虫さがし」
開催日:2024年3月2日(土曜)
天気:晴
2月予定の「冬の虫さがし」が、3月2日に延期になり青空の下での開催となりました。初めにスタッフより映像を使った解説を行いました。また、事前に採集していたツチイナゴの観察を室内で行いました。用意ができ外に出て、最初に出会った虫は、クスエダシャクの幼虫です。クスノキの枝に擬態して鳥からの攻撃に備えながら葉を食べています。
木の枝にはハラビロカマキリの卵のうがありました。エノキの根元の枯葉を裏返し、ゴマダラチョウの幼虫探しをしました。早速見つけた参加者から他の皆も見せてもらいました。浄化機場に下りると、枯れ木には白い綿毛のようなものが見えていました。クワコの繭の抜け殻です。
北風が強く寒くなってきたので、センター横の日だまりに移動しました。ぽかぽかの日を浴びながらテントウムシやスイバに付く卵を見たり、土を少し掘ったりしました。
部屋に戻り鱗粉転写を行いました。チョウの鱗粉がきれいに転写されたミニ図鑑ができました。
夏とは比べようのないくらいの寒さの中でも、虫たちが元気よく活動している様子が観察できました。あと2か月で春の虫の講座が始まります。冬の寒さを乗り切った虫たちをぜひ観察しにお出かけください。
講座「野鳥を見よう3」
開催日:2024年3月3日(日曜)
天気:晴
スタッフがご案内する「野鳥を見よう」の第3回目は、風もなく快晴の天候に恵まれました。映像解説の後、4階から見た彩湖には多くの水鳥が来ていました。それらを見るべく道を急ぐ私達一行の姿をモズが枝に止まって見ていました。
反対側の草原にはツグミがモグラの掘った土の上で私達を見送っていました。
彩湖に着くとセンターから見えていた水鳥の群れはいなくなっていました。でも、ユリカモメやアオサギが休んでいたり、遠くの方で泳ぐカルガモの群れが観察できました。
彩湖を後に鑑賞池に向かう途上には、ムクドリやグランウンドのスズメの群れなどが見られました。鑑賞池では本日の観察目標の一つミコアイサが迎えてくれました。もう一つの目標のカワセミは姿を見せてくれませんでした。
終盤では愛らしい姿のエナガが姿を見せてくれました。センターに戻り鳥合わせを行い解散となりました。
来年度も楽しい野鳥観察を企画しますので、皆さまぜひご参加ください。