みどりパル活動報告(日誌2023年8月)
彩湖自然学習センターのスタッフが、講座や季節の話題の情報発信をしています。
講座「夜のいきものたち」
開催日:2023年8月5日(土曜)
天気:晴
毎年恒例の夜のいきものたちを開催しました。日中は36度を超える暑さでしたが、日が落ちると共に気温は少し下がり風があったため活動しやすい状態になりました。お二人の講師より夜のいきものの見どころや、最近の外来種の状況のお話を伺いさあ森へ出発です。
センターを出るとすぐにスロープを下って浄化機場に出ます。スロープ沿いには鳥が落とした植物の種が育ち立派な林を作っています。懐中電灯の光をかざしいきものを探します。
浄化機場を抜けるとバーベキュー広場に出ます。ここはクヌギ林でもあり昆虫探しには最適な場所です。蜜が染み出ているところに早速コクワガタの群れを発見しました。次の木にはコクワガタとカナブンが蜜を求めて来ていました。
見どころ満載でしたがこの講座のメインのライトトラップに到着しました。まだ、たくさんの昆虫が来ているというほどではありませんでした。しかし、そのすぐそばのクヌギの枝に皆さん見てくださいと言わんばかりに、アブラゼミが羽化を始めていました。
背中が割れ始めるところから身体全体が出てくるところ、初めは頭が下だったのが向きを変え頭を上にするところ、翅を伸ばすところも観察できました。講座の時間中にこんなに見やすいところで羽化するとは、サービス精神旺盛なアブラゼミだと皆感心しました。その後ライトトラップにはアブラゼミやニイニイゼミ、アオドウガネなどたくさんの昆虫がやって来ていました。それほど暑くもなく大満足の観察会になりました。
講座「ダンボールドームのプラネタリウム」
開催日:2023年8月8日(火曜)
天気:晴
今年の春から梱包用のダンボールを集め、手作りで作った直径3メートルのドームで星空観察を行いました。2日前に組み立て当日を迎えました。
講座当日は、午前11人、午後10人の計21人の方に見ていただきました。手作り感満載のドームでしたが、天の川も見え夏の大三角やさそり座の説明の後、明け方までの様子を見ていただきました。後半には南天の星空でみなみじゅうじ座も見ていただきました。
星空観察の後は、夏休み中自宅や旅行先で星座が探せるように、星座早見盤の使い方を説明しました。この夏休み中、プラネタリウムで見た天の川が流れる星空を、本物の空で皆さん見ていただけたでしょうか。
講座「星空観察会:夏の星空」
開催日:2023年8月19日(土曜)
天気:曇
夕方まで青空が覗いていましたが、受付終了後には全天曇ってしまいました。そこで、晴れ間が出るのを待ちながらいくつかの活動を行いました。
星のソムリエの講師より本日晴れていれば観察できる夏の星座や見どころの説明がありました。続いて星座早見盤を使った星座の見つけ方を勉強しました。
ここからが曇天バージョンの活動で、講師が長年撮影した天体写真の鑑賞です。夏の空のはくちょう座にある網状星雲や冬の空のおうし座のスバルなど、天文台で撮影したような美しい写真を見せていただきました。
最後は星のプラバンづくりです。今日見る予定だった月や土星など5個の天体から一つ選んで、保護者の方にも作っていただきました。子供たちのバッグなどに下げていただけると良いなと思います。
終了時間になりましたが、雲が厚くついに星は見えませんでした。参加された皆様お疲れさまでした。今後の予定は、彩湖でお月見(10月28日)、冬の星空(1月20日)となります。段々晴れやすくなってきますので、またのご参加をお待ちしております。
講座「昆虫標本をつくろう(仕上げ)」
開催日:2023年8月20日(日曜)
天気:晴
2023年7月25日(火曜)に4種類の昆虫を標本にする作業を行いました。それから約2週間、受講者からお預かりして乾燥させておいた標本を、標本箱に移す作業を行いました。
午前と午後の2回に分けてお集まりいただきました。昆虫はカラカラに乾いていて、おさえの紙をそっとはがさないと翅や脚が採れてしまします。皆さん慎重に作業を進めました。
一番難しいチョウを標本箱に移し終え、標本作成者の名前をラベルに記載して箱に入れれば完成です。
受講者の皆さん、二日間にわたるご参加お疲れさまでした。