おうちミュージアム「星空」「皆既月食を見よう」を追加しました
「星空博士になろう」
木星と土星が2020年11月になり更に接近(もっと近づくのを観察しよう)
春の星座を観察しよう
春の夜空に大きなひしゃくの形に似た星の集まりがあり、北斗七星と呼ばれています。北斗七星はおおぐま座という星座の中にあります。星空を観察する時には星図を使います。知らない所に行くとき、地図を使って目的地に向かうと迷わずに進めますが、星空を観察する時は星図を使うわけです。夜空を高い建物の屋上から見上げると地平線まで見えますが、地平線に沿って体を回転させながら見ると空が丸く見えますので星図も丸くなっています。この星図の真ん中に北斗七星が有ります。真ん中にあるということは、空を見上げた時は、頭の真上になります。星を探すときは、最初に見つけた星から隣り合わせて探していくと良いのです。
ひしゃくの柄は少しカーブしていますので、そのカーブに沿って線を伸ばすと、オレンジ色の明るい星にぶつかります。この星はうしかい座のアークトゥルスという1等星です。ここまで伸ばした曲線を更に伸ばしていくと白色の1等星にぶつかります。この星は、おとめ座のスピカと言います。北斗七星を使って二つの1等星が探せました。なお、この曲線は春の大曲線と言います。次にアークトゥルスとスピカを直線で結び、この直線を1辺とする正三角形ができる星を見つけてください。正三角形が見つかればこれが春の大三角です。今見つけた星は、1等星より少し暗い星でしし座の2等星デネボラです。デネボラの右側(西側)にはしし座の1等星レグルスが見えます。
なお、星図の上下左右に東西南北の文字がありますので、観察する時は、方位磁針を使って方位を確認し、星図を見たい方位に向けて使ってください。また、小さな懐中電灯をハンカチで包み、まぶしくないように星図を照らして使ってみてください。
2020年5月20時頃の星図 [PDFファイル/111KB]
金星を観察しよう
2020年5月の日没後に西の空に明るい星が見えます。星座の説明の時に明るい星として1等星と言いましたが、金星はどの1等星よりも明るく光っています。昔から夕方見える金星のことを宵の明星と呼んでいました。太陽系には地球を含めて8個の惑星がありますが、金星は地球に1番近い惑星です。私たちのお隣の惑星ですので、太陽が沈んで空が暗くなってきたら探してみましょう。なお、金星の位置がかなり低くなってきましたので、観察できるのは2020年5月25日(月曜)位までです。また、2020年5月22日(金曜)には、金星が水星と並んでいるのが見えますので、晴れていたら日没30分後位に両方観察してください。水星は太陽からあまり離れないので観察できたらラッキーですよ。下の写真は3年ほど前にセンターで撮影した金星です。明るいので太陽が沈むと30分位で見えてきます。
金星の写真(2017年1月4日夕方撮影) [PDFファイル/134KB]
木星と土星の大接近を観察しよう
2020年12月21日(月曜)に木星と土星が大接近します。この時は木星と土星がくっつく位近づきます。でも今頃の並び方を見ていないとめずらしい現象だと分からないかもしれません。そこで、10月からの木星と土星の写真をみどりパルで撮影し掲載していきますので、ご自宅で観察する時の参考にしてください。二つの惑星は明るく肉眼で見えますので、夕方の南から西の空にご注目ください。
木星と土星2020年10月25日 [PDFファイル/162KB]
木星と土星(拡大)2020年10月25日 [PDFファイル/125KB]
木星と土星が2020年11月になり更に接近(もっと近づくのを観察しよう)
ひと月ほど前に紹介させていただいた木星と土星が2020年11月になりかなり近づいてきました。先日天気がとても良かったので撮影しました。前回の写真と今回の写真を比べてみてください。同じ縮尺で撮影していますので、二つの惑星が近づいてきたのが分かります。あと1カ月でもっと近づきます。これだけ近づくのはとてもめずらしいので今後の様子を見逃さないようにしましょう。これからも晴れていれば、夕方暗くなると見えますので、南から西の空にご注目ください。なお、一番近づくのは、2020年12月21日です。
木星と土星2020年11月21日 [PDFファイル/242KB]
木星と土星(拡大)2020年11月21日 [PDFファイル/214KB]
木星と土星大接近まであとわずか(世紀の一瞬をお見逃しなく)
2020年10月から始めた木星と土星大接近観察のご案内も来週の本番を迎える1週間前となりました。昨晩、荒川の土手のいつもの場所で撮影しました。毎晩晴れていれば見ているのですが、あらためてその近さに驚かされます。本番の2020年12月21日(月曜)は、これよりもっと近づきます。天気予報は当日晴れを予報していますので、観察できる可能性が大きいです。ぜひ見逃さないようにしてください。観察の方法は双眼鏡があれば使い、無くても木星も土星も明るい惑星なので、暗くなってきたら西の空を見ればご覧いただけるはずです。皆様の観察成功をお祈りします。
木星と土星2020年12月15日 [PDFファイル/420KB]
木星と土星拡大 2020年12月15日[PDFファイル/382KB]
冬の大三角を見よう
今頃の南の夜空を見ると明るい星がいくつも見えます。特に明るいのは1等星です。暦の上では季節は春ですが、見えているのは冬の1等星で7個あります。その内の3個の星が大きな三角形を作っています。それぞれの名前は、オリオン座ベテルギウス、おおいぬ座シリウス、こいぬ座プロキオンと言います。それぞれ冬の星座の星ですが、見やすいのは冬ではなく春です。冬の頃のこれらの星座が見やすい時間は夜中ですので、夕方見える今頃が一番見やすいのです。立春が過ぎたとはいえ夜はまだまだ寒いので、暖かい服装でご家族一緒に眺めてみてください。
なお、上の写真は撮影時間が少し長く星が動いた様子が線で写っています。実際に星空を観察する時は、下の図を参考に探してみてください。
皆既月食を見よう
皆さんは晴ていればいつも自分の影が地面に映るのを見ることができます。それでは、地球の影を見たことがありますか。地球にも影がありますが、いつもはその影は宇宙空間に伸びていき、影を映す地面がないので見ることができません。ところが、2021年5月26日(水曜)の夕方、地球の影が満月に映るのを見ることができます。
下の図のように太陽と地球と月がほぼまっすぐに並び地球の影が月に映ります。地球の影の中に完全に入った時を皆既月食と言います。その前後は部分月食と言います。地球の影の形を観察するのは部分月食の時です。皆既月食の時の見どころは月が真っ黒にならず暗い赤色になる所です。真っ黒にならず暗い赤色になるのは地球の影の中に太陽の光の赤い部分が入ってくるためです。
月食の観察は肉眼でできますので、当日の18時40分位に東の空を見ましょう。満月がまぶしく見えているはずです。その数分後には欠け始めます。スケッチ用紙を用意して、日付と時間を15分ごと位に書いておくと良い観察記録になります。色鉛筆も用意しておきましょう。皆既月食が近づくと暗くなってきますので、スケッチする方は小型の懐中電灯を用意しておくと良いですよ。
月食の時間割
2021年5月26日(水曜)欠け始め18時44分、皆既食始20時9分、食最大20時18分、皆既食終わり20時28分、終わり21時52分
2021年5月18日更新
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