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第25回 市長の全力!まち取材

掲載日:2023年3月1日更新

東海ミシン製本工業株式会社

「環境と人にやさしく」を理念に、主に絵本の製本を手掛ける製本会社。1949年に紙用ミシンの製造・販売を行う東海ミシン商会として東京都台東区で創業し、その後板橋区でミシン加工事業を開始。1982年に戸田市に自社の製本工場を構えて以来、40年にわたり裁断から表紙加工まで一貫性のある製本を行っています。

“印刷・製本のまち” 戸田に根付く、絵本の製本工場

皆さんは、市内の産業の中で一番大きな割合を占めているのが印刷・製本関連産業だということをご存じでしょうか。中でも、東海ミシン製本工業は日本に数社しかないといわれる「糸綴とじ」の製本を行っている会社で、1949年に日本で初めて紙用ミシンを開発し、40年前に戸田市に製本工場をつくった歴史ある企業です。主に絵本の製本を自社工場で一貫して行っており、3代目の升掛 学(ますかけ まなぶ)社長は、「糸綴じは、針金やのりで綴じる本に比べて安全で、丈夫で、開きがいいことが特長」だと教えてくれました。東海ミシン製本工業がつくる絵本には、糸綴じはもちろん、角を丸くしたり、軽い素材を使用したりと、小さな子どもへのたくさんの「やさしさ」が詰め込まれています。

升掛社長「今は大量生産・大量消費ではなく、良いものを長く使うということが見直されつつあります」

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世界で1つだけのオリジナルノートづくりを体験!

工場のイメージを一新するようなおしゃれな雰囲気のアトリエがある東海ミシン製本工業ですが、時代の流れを読み、常に新しい取り組みに挑戦している会社でもあります。糸を使った製本の魅力をもっと知ってほしいという社長の思いから、一般的になじみのない製本加工の現場などをオープンにして、オリジナルノートをつくるワークショップを始めたのもその1つ。100種類以上の表紙や裏表紙、糸やゴムバンドの色まで選ぶことができ、その組み合わせはなんと10万通り以上! 今回、市長もノートづくりに挑戦し、童心に帰ったように目を輝かせながらワークショップに取り組みました。

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市長お手製、世界で1つだけのオリジナルノートが完成!「これはセンスが問われますね」と言いながら素材を1つ1つ吟味し、カラフルな動物柄の表紙をチョイス。イエローカラーのバンドと背表紙がアクセントになって、とってもおしゃれです!

廃材を生かしたサステナブルな取り組みにも注目!

工場では、製本工程の中で出る余り紙などの廃材を生かしたノートの製作なども行っています。また、市内にアトリエを構えるアーティストの高橋 美代子(たかはし みよこ)さんとコラボし、双方の廃材を組み合わせてつくられたアート作品も作業場内に展示されています。

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高橋さん「ワークショップに来た方にクリエイティブな可能性を感じてもらえたらと思います。紙の廃材と造花の廃材などを融合し、『何度でも循環し生まれ変わる様』を表現しています。」

取材を終えて

市長「ワークショップを通じて製本の魅力を知ることができ、大変楽しく体験させていただきました。廃材を生かした取り組みも魅力的で、SDGs未来都市に制定された戸田市としても、地元にこのような企業があるのは誇らしく感じます。」

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升掛社長、高橋さん、ご協力ありがとうございました!

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