市指定文化財(最上流和算額)
掲載日:2014年8月28日更新
最上流和算額
有形文化財(歴史資料)1969年(昭和44年)4月10日指定
和算は、明治時代に西洋数学が入るまで、日本で独自に発展した算法です。
とりわけ、江戸時代には、関孝和による関流、会田安明による最上流などの流派が生まれ、庶民の間にも広く普及し盛んに行われました。
和算を学習した人たちは、記念に問題や解答を額にして社寺に奉納しましたが、それを和算額といいます。
戸田市内では、美女木八幡社に1833年(天保4年)8月銘の幾何学を問題にした最上流和算額が奉納されています。この和算額は、この地域で唯一のもので、近郷の算学学習の代表的存在といえます。また、その背景には、美女木を中心に多くの算学愛好家がいたことも推察されます。
所在地
戸田市立郷土博物館(戸田市新曽1707)
関係文献
戸田市教育委員会1988『戸田市の指定文化財』