市指定文化財(武内家文書)
掲載日:2014年8月28日更新
武内家文書
有形文化財(古文書)1969年(昭和44年)4月10日指定
武内家は、江戸時代に旧下戸田村の「年寄役」や「名主役」を務めた家で、その当時の文書が大切に保存されていました。名主に就いたのは1836年(文政9年)で、それ以降の文書が多いのですが、江戸時代初期のものもあり、総数445点残されております。
武内家文書の特色は、中山道戸田の渡し(戸田渡船場)に関する文書が豊富にあることです。この中には、中山道を往来した諸大名の通行を記した「諸大名様御通行留帳」1800年(寛政12年)や、1832年(天保3年)当時の渡船場の様子を記した「戸田渡船場微細書上帳」などがあり、戸田の渡船場を知る上で貴重な文書となっています。
また、旧下戸田村の年貢の状態が、1592年(文禄元年)より文政年間(1818年から)までわかる「御割附写」(年貢割付状を写しとったもの)などもあり当時の村の様子なども知ることができます。
武内家文書は現在戸田市立郷土博物館に寄贈されています。
所在地
戸田市立郷土博物館(戸田市大字新曽1707)
関係文献
戸田市教育委員会1988『戸田市の指定文化財』