市指定文化財(観音寺千体仏)
掲載日:2014年8月28日更新
観音寺千体仏
有形文化財(彫刻)1974年(昭和49年)3月30日指定
新曽の観音寺阿弥陀堂には、1000体の木造阿弥陀如来立像が安置されています。千体仏は、現世に一千の仏が現われ人々を救うという教えから生まれ、日本では平安時代から多くの千体仏が造り続けられました。
観音寺の千体仏は、旧阿弥陀堂が1727年(享保12年)に改築されていることから同年代に奉納されたといわれていますが、一部、明治時代に補ったものもあります。
一般に、仏堂壁面に小形の如来像を併置しますが、観音寺のそれらも像高10~20センチメートル、幅5センチメートルほどの小形の阿弥陀如来像で、壁に並べられています。一体一体は、胡粉下地の上に顔や手は金泥、衣は黒に塗られ、背面に奉納者名や奉納年月日が朱書きされているものもあります。
1000体が壁面に並ぶ姿は壮観で、千体仏信仰の深さをうかがうことができます。
所在地
観音寺(戸田市大字新曽1791番地)
関連文献献
戸田市教育委員会1988『戸田市の指定文化財』