戸田に残る大切な文化財を紹介します 11月1日~7日は文化財保護強調週間です
長い歴史の中で生まれ、現代まで守り伝えられてきた建築物や美術品、風習、史跡などの貴重なものを文化財と言います。現在市内にある44件の指定文化財の中から、今回は「妙顕寺三十六歌仙絵額」を紹介します。
戸田市指定有形文化財 妙顕寺三十六歌仙絵額
有形文化財(絵画)1990(平成2)年5月8日指定
(注釈)この文化財は郷土博物館で大切に保存されており、展示していません
室町時代以降、和歌の上達を願う気持ちの表れとして、歌仙絵をお寺や神社に奉納することが流行していました。「妙顕寺三十六歌仙絵額」は、紀州藩の家老であり、書画にも優れた、水野志摩守重孟(みずのしまのかみしげたか)が妙顕寺に奉納したものです。
「三十六歌仙」とは、平安時代に藤原公任(ふじわらのきんとう)が『三十六人撰(さんじゅうろくにんせん)』で取り上げた36人の和歌の名人のことで、小野小町(おののこまち)や柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)などの有名な歌人も含まれています。
この絵額には、1695(元禄8)年と記されており、市内に残る絵馬の中で最も古いものとされています。中央に「梵天・帝釈・三光」という文字が書かれてあり、裏に書かれた記録からは、その左右に二面ずつ絵が並んで奉納されていたことが推察できます。
もっと文化財を学んでみませんか?
埋蔵文化財整理体験講座(市民大学講座)
| とき | 2025年11月15日(土曜日)午前10時30分~正午 |
|---|---|
| ところ | 郷土博物館3階 講座室 |
| 講師 | 郷土博物館学芸員 |
| 内容 | 縄文土器・板碑などの文様を拓本で取ります。 文化財にも近年活用されている3Dについても解説します。 |
| 対象・定員 | 市内在住・在勤・在学者、10人程度 |
| 費用 | 無料 |
| 申込 | 氏名、電話番号、年齢、講座名を電話(電話番号 048-443-5600)または申込フォームで (注釈)申込順。定員に達し次第締め切り |
アーカイブズ・セミナー 戸田の古文書解読講座(中級編)
| とき | 2025年11月22日、29日の土曜日(全2回) 午後1時30分~3時10分(10分休憩あり) |
|---|---|
| ところ | 郷土博物館3階 講座室 |
| 講師 | 郷土博物館協議会会長 佐藤 勝巳(さとう かつみ)さん |
| 内容 | (注釈)昨年度とは別の古文書を解読 |
| 対象・定員 | 市内在住・在勤・在学者、22人 |
| 費用 | 無料 |
| 申込 | 氏名、電話番号、年齢、講座名を電話(電話番号 048-443-5600)または申込フォームで (注釈)申込順。定員に達し次第締め切り |

