市民医療センター 飯島 昌一(いいじま まさかず) 所長
パーキンソン病は、加齢に伴い有病率が急激に上がる疾患です。高齢化が急速に進行し超高齢社会となったわが国では、パーキンソン病の患者数が急増しており、神経内科外来でもそれを実感します。
パーキンソン病の特有の症状は、(1)安静時の手足やあごの震え、(2)動作が遅く拙劣になる、(3)歩行が遅く不安定になるの3つが有名ですが、人によりさまざまな症状がみられます。
パーキンソン病の治療法には、ドパミン補充療法といって、ある種の内服薬が症状の改善に有効で、その効き目は明らかです。
また、パーキンソン病はリハビリがとても重要です。手足を大きく振ってウォーキングすることや、ラジオ体操に合わせて体を動かすこと、さらに、鏡を見て自分の体の動きを確認するのもおすすめです。カラオケや大声で本や新聞を読むなど、口のリハビリも大切です。新しい治療薬や治療法も次々に開発されているため、気になる方は神経内科を受診されることをおすすめします。

