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広報戸田市 2025年10月号

市長が全力で市内を取材し、紹介するコーナーです。取材先で皆さんの声を聴き、キラリと輝く戸田の宝を発掘します。

動画版も公開中!

第51回 スカーフード工業株式会社

直売所やふるさと納税で地域貢献

業務用に冷凍のホイップクリームやクレープ、ケーキなどを製造・販売するスカーフード工業株式会社を取材しました。大手カフェチェーン店や有名なテーマパークとも取引があり、北海道から沖縄まで、全国に製品を供給しています。代表取締役の岡本 圭司さんは、「戸田市は東京に近く、物流拠点としてとても便利」と言います。

2022年には、「地域の方に安く商品をお届けしたい」と、直売所を開設しました。ホイップや冷凍ケーキをお得に買えるとあって、取材日はお客さんがひっきりなしに訪れていました。常連客の女性に話を伺うと「食べ応えがあります。おいしくてつい食べすぎるのが悩みです」と笑顔。同社が情報発信するLINEアカウントには5,000人もの登録者がいるなど、熱いファンがいるようです。地域貢献にも熱心で、商品は子ども食堂に提供しているほか、戸田市のふるさと納税にも出品しています。優しい甘みが広がるクレープやホイップは、少しずつ戸田のふるさとの味として浸透しているようです。

バリエーションの豊富さと開発力が強み

岡本さんは「味のバリエーションが多いのが特徴です」と語ります。ホイップの味は、10種類を製造。ミントブルーが鮮やかな「ミント」の人気が高く、緑色の「抹茶」は海外の方からも好まれるそうです。岡本さんのイチ押しは「モンブラン絞り」ができる「マロン」。独自に開発した7つの穴があいた口金を使うと、クリームがきれいな糸状に絞られ、簡単にモンブランをつくれます。企業から「こんな製品をつくれないか」と相談を受けることが多く、二人三脚での商品開発が強みの同社。「ミント」も、「夏らしいメニューを」との依頼から生まれました。おいしさと利便性を両立した商品開発の背景には、スカーフード工業の日々の研究と努力がありました。

地域の子どもたちに印刷業に親しんでもらおうと、県内の小学生向けに「プレミア教室」を開いています。2024年からは「自分だけの本を作ってみよう!!」というテーマで、パソコンで自分だけの本をデザインし、インキの調色や、断裁、製本を体験。今年も定員の10倍以上の応募があり、参加した小学生から「また参加したい!!」との感想が寄せられたそうです。

取材こぼれ話

工場は機械化が進んでいます。この日はピンク色のクレープが機械で続々と焼き上げられていました。クレープシートもバリエーションが豊富で、ブラック、ブルー、グリーンの色のほか、チョコレート味とよもぎ味があります。

取材を終えて市長は

戸田市は、食品加工が盛んであることを再認識しました。スカーフード工業は、おいしいスイーツを成り立たせる上で、無くてはならないホイップクリームをつくり、全国のカフェや飲食店、スイーツやクレープのお店を支えています。スイーツを通して、地域や全国の皆さんを笑顔にしている企業が戸田市にあることは、大変誇らしいことです。今後の活躍に期待したいと思います。

スカーフード工業株式会社

美女木東2-5-13

1979年創業。飲食店向けの業務用を中心に、冷凍のホイップクリームやクレープ、ケーキなどの製造、販売を手掛ける。直売所のほか、楽天やamazon、Yahoo!、自社サイトなどでのネット通販にも力を入れている。

直売所の営業日

毎週火曜・水曜・木曜・金曜日(祝日は除く)

営業時間

午前10時〜午後3時

取材先募集中!

市長が市内の企業や事業所など、皆さんのところへ取材に行きます。申し込みは市長公室 電話番号 048-441-1800(内線423)まで。