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広報戸田市 2024年7月号

市長が市内のさまざまな場所を取材し、紹介するコーナーです。市長が全力で市内を巡り、皆さんの声を聴き、キラリと輝く戸田の宝を発掘します。

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第36回 有限会社 昭和プレス

キャンパーに愛されるこだわりのアウトドア用品を開発

1人で自然の中に出かけて、たき火や食事を楽しむソロキャンパーを中心に根強い支持を得ているアウトドア用品メーカーが戸田市にあります。有限会社 昭和プレスが展開するアウトドアブランド「笑’s」では、ソロキャンパーの心をくすぐるような、独自の製品が注目を集めています。特に人気なのがたき火台「B-6君」です。500gと軽量な上、折りたたむと厚さ2cm以下になり、B6サイズの書類ケースにすっぽり収まります。「どうすればケースに収まるかを考えることから商品を考える」という社長の遊び心が詰まっており、なるべく荷物をコンパクトにしたいソロキャンパーやバイクキャンパーに人気の商品です。

趣味が転じて、口コミで人気が拡大

元々は家具用の金属プレス加工の受注生産を主な事業とする会社でしたが、2008年頃からの経済不況の影響で仕事が激減してしまったそうです。代表取締役の高久 笑一さんは「ソロキャンプは私の昔からの趣味でもあり、せっかくなら設計から自分で考えたアウトドア用品を世に出したいと思い立ちました」と当時を振り返ります。高久さんは以前から、仕事の合間に加工した自分専用のアウトドア用品を使っており、キャンプ仲間からも好評だったそうです。ソロキャンプに着目したたき火台などの製品は、徐々に口コミで評判が広まっていきました。人との接触が制限されていたコロナ禍では、屋外で1人で楽しめる趣味としてソロキャンプがブームとなり、全国各地から注文が相次ぎました。アウトドア用品が主な事業となった現在でも、高久さんの製品開発は続いています。戸田市から日本のソロキャンプブームを引っ張る、新たな製品が生まれるのが楽しみです。

取材こぼれ話

高久社長の妹で経理担当の山口さんは、市長の母が指導していた体操教室に通っていました。母の教室に付いて行っていた幼い頃の市長とも、一緒に遊んでいたそうで、数十年ぶりの再会となりました!

取材を終えて市長は

戸田市は都心近くのオアシス都市として、彩湖・道満グリーンパークなど自然豊かで広々とした公園が多くあります。公園リニューアル計画などにより、規制緩和をして人を呼び込めるイベントを限定開催する取り組みも進んでいます。アウトドアを楽しむためのポテンシャルが高い戸田市で、キャンパーのための製品がつくられているということで、相乗効果も期待できそうです。

有限会社昭和プレス

戸田市笹目7-11-11

アウトドアブランド「笑’s」を展開し、ソロキャンプ向きの独自のたき火台などのアウトドア用品の設計、加工、組み立て、販売まで一貫して手掛ける。2020年にさいたま市南区から戸田市に工場を移転し、昨年には本社も戸田市に移転した。

取材先募集中!

市長が市内の企業や事業所など、皆さんのところへ取材に行きます。申し込みは市長公室 電話番号 048-441-1800(内線423)まで。