12月4日~10日は「人権週間」です お互いの人権を尊重して共に生きる明るいまちに
人権とは、全員が生まれながらにして持っている、人間として幸せに生きていくための、誰からも侵されることのない権利です。 国連は「世界人権宣言」を1948年12月10日に採択し、毎年12月10日を「人権デー」と定めています。また、12月4日~10日日の一週間を「人権週間」、県では「人権尊重社会を目指す県民運動強調週間」と定め、市内においても人権を守るためのさまざまな取り組みが行われています。この機会に、家庭や地域で、人権尊重について改めて考えてみましょう。
戸田市でも一人ひとりの人権が尊重され、差別のない、暮らしやすいまちになるよう、人権教育啓発に取り組んでいます。
パネル展示や横断幕による人権教育・啓発
人権啓発横断幕の掲出
市役所
2023年12月1日(金曜日)~11日(月曜日)
公民館まつり人権啓発パネル展示
美笹公民館
2023年12月3日(日曜日)
新曽公民館
2023年12月9日(土曜日)、10日(日曜日)
人権写真展
市役所東側ロビー
2023年12月3日(日曜日)~11日(月曜日)
偏見や差別がない社会のために私たちができることを考えてみましょう
地域で
陰口を言ったり、人が困っているのを見過ごす人はいませんか。
助け合い、住みよい地域生活を送りましょう
学校で
友達をいじめたり、いじめられている友達を黙って見ていませんか。
思いやり・助け合い、皆で仲よく、楽しい学校生活を送りましょう
家庭で
もめ事が多かったり、人の悪口を話題にしていませんか。
励まし合って、明るい家庭生活を送りましょう
人権課題解決に向けて 法令の整備が進んでいます
一人ひとりが人権意識を高め、人権を尊重する社会を築きましょう
差別の解消を目的とした3つの法律(人権三法)
- 障害者差別解消法(2016年4月1日施行)
- ヘイトスピーチ解消法(2016年6月3日施行)
- 部落差別解消推進法(2016年12月16日施行)
互いの人権を尊重した社会を実現するための埼玉県の条例
小・中学校での人権教育
市 内の小・中学校では、児童・生徒たちが自分の大切さと共にまわりの人の大切さを認め、それが具体的な態度や行動につながるような「人権感覚」を育成することに主眼をおいた「人権教育」に努めています。一例として、道徳の時間では、人にはそれぞれ個性があることを知り、お互いの自分らしさを認め合い、大切にしようとする心情を育てています。 子どもたちは特別に人権を意識しなくても、日常生活のできごとから人権に関わることを見たり、聞いたりして学んでいます。今回紹介する「やさしい気もち」という作文から人権を学ぶさまざまなヒントが見つかると思います。ぜひお読みください。
学校では、日々の教育活動の中で人権感覚を高めています。
やさしい気もち
小学校3年生
ぼくが1年生のとき、はじめての学校で朝からとてもきんちょうしていました。「どうやって学校までいくのかな」「クラスまでどうやって行けばいいのかな」といろいろ考えるとふあんになってなきそうになりました。しゅうごう場所のマンションのエントランスにお母さんと行ってまっていると、一人二人とどんどん人がふえてきて、しんぞうのドキドキが早くなっていきました。ついにぼくのはんがそろって、出発の時間になりました。はんちょうのお兄さんの後ろにドキドキしながらならぼうとしたとき、はんちょうのお兄さんがそのぼくを見て、そっと手をつないでくれました。はんちょうのお兄さんは1年生のクラスまでぼくをつれていってくれて、「ばいばい」と言ってくれました。「手をつなぐのは今日一日だけかな」と思っていたけれど、毎日毎日はんちょうのお兄さんは手をつないでクラスまでついてきてくれました。さいしょはきんちょうしていたけれど、はんちょうのお兄さんのおかげできんちょうがほぐれてホッとしました。はんちょうのお兄さんのやさしい気もちがすごくうれしかったです。
ぼくが公園で友だちとあそんでいると、その友だちの弟も公園にあそびに来ました。その子の弟もいっしょにおにごっこをしていたら、友だちの弟がゆうぐのロープに足をひっかけて、ころんでひざがどろまみれになってしまいました。ぼくはちょうどハンカチをもっていたので、ハンカチをぬらしてふいてあげました。「だいじょうぶ」と声をかけると「うん」とうれしそうにこたえてくれて、また元気よく走り出したのを見て、よかったなと思いました。
こまっている人がいるとき、声をかけるのは少しきんちょうするけれど、ゆうきを出して声をかけるとおたがいうれしい気もちになります。1年生のときにはんちょうのお兄さんからたすけてもらったように、ぼくもこまっている友だちがいたらたすけたいなと思いました。ぼくもはんちょうのお兄さんみたいにやさしくて人をたすけられる人になりたいです。