「レールは続いていく」秋元 嘉麿(あきもと よしまろ)さん 下戸田 83歳
喜沢に生まれ育ち、高度経済成長期のさなか、秋元さんは精肉店を営んでいました。当時、お店の周りには約50の小売店が立ち並び、通りが歩行者天国になるほどお客さんがいっぱいで、にぎわいのある商店街だったそうです。 店じまいをしてから精力的に活動しているのは、自ら立ち上げた「喜沢2丁目吹き矢愛好会」。コストカットのため、道具を手づくりするところから始まったそうです。チラシと竹串でつくられた矢に、段ボール製の的。「いろいろつくって、自分たちで試行錯誤するから楽しい」とこだわりを語ってくれました。
また、日々を楽しく元気に過ごせているのは「ご先祖さまが生活の基盤をつくってくれたおかげ」と感謝の気持ちを語っていた秋元さん。一から物事をつくりあげることの難しさを知っている秋元さんならではの言葉です。「吹き矢愛好会もこの先長く続いていったら嬉しい」と話す表情は温かく、熱いまなざしが印象的でした。