「人と地域とつながりと」 大熊文雄さん 84歳 新曽
大熊文雄さんは美笹村に生まれ、24歳の時に氷川町へ引っ越してきました。大熊さんの相手を立てる優しい人柄に周囲も惹かれ、氷川町の町会長や老人会の会長を長年務めていました。会長として意見を押し通すことはせず、常に周囲のことを考えて気を配ることで、円滑に会を運営するだけでなく、奥様と共にそれまで町会ごとに運営していたグラウンドゴルフの市全域大会の発足に関わるなど、地域のコミュニティを広げていくことで、いつしか地域コミュニティの中心となっていました。
「譲れるものは譲る。ただ何でも遠慮するのもいけない。どうすれば上手く進むかを考えること」リーダーとしての心構えを、大熊さんはそう語ります。それぞれの会長職を退いた今は、若い頃から続けている農作業に精を出していて、家から離れた畑へも、息子さんとつくったお手製の水やりを持って行きます。それ以外の日常生活でも息子夫婦には助けられていると言う大熊さん。人とのつながりを大切にする大熊さんだからこそ、周囲も助けてくれる。そう感じさせる優しい笑顔を見せてくれました。