「ものづくりがつないだ日々」 佐藤廣治さん 90歳 美女木
若い頃から大工一筋で、兄弟と共にさまざまな建築物を手掛けてきた佐藤さん。27歳の時に故郷の新潟を離れて上京し、結婚を機に戸田市に移り住みました。戸田市での生活は60年が経過しようとしており、現在は孫を含めた3世代で過ごしています。
「皇居に馬車小屋をつくったこともあるし、6年かけてお寺の移設を手掛けたこともあります」と、昔のことを懐かしみながら語ります。地域での活動では、これまでの経験や技術を生かし、お祭りで使用する子ども 神みこし輿を制作しました。お神輿は30年経った今でも美女木二丁目会館に大切に保管され、毎年のお祭りを盛り上げることに一役買っています。
「すぐに壊すものと思ってつくったお神輿が、今も子どもたちに担がれているのは嬉しいことです」と話す佐藤さん。これまで 培ってきたものづくりの 技 術により制 作されたお神輿は、地域の皆さんをつなぐ架け橋となっていました。