学習指導だけでなく、子どもたちの状況を教師が総合的に指導する「日本型学校教育」は国際的にみても高く評価されています。一方で、子どもたちを取り巻く環境が、多様化・複雑化するとともに、GIGAスクール構想の実現に向けたICT教育の推進など、学校の教職員には多くの役割や幅広い能力が求められており、大きな負担がかかっています。市では、教職員の働き方を見直し、未来を担う子どもたちの学びを充実させるため、教職員の働き方改革に取り組んでいます。
教職員の勤務状況の現状
小学校の先生の1日のスケジュール(例)
時刻 | 内容 | 勤務時間 |
---|---|---|
7:30 | 出勤 1日の業務の確認 | 勤務時間外 |
7:50 | 登校 | |
8:30 | 職員打ち合わせ | |
8:40 | 朝の会 | 勤務時間 8:45~ 16:45 |
8:50 | 授業 | |
9:35 | 休み時間(プリントの提出チェック) | |
9:40 | 授業 | |
10:25 | 休み時間(児童と外遊び) | |
10:45 | 授業 | |
11:30 | 休み時間(児童の相談対応) | |
11:35 | 授業 | |
12:20 | 給食指導 | |
13:00 | 清掃指導 | |
13:40 | 昼休み(保護者・業者対応) | |
14:00 | 授業 | |
14:45 | 帰りの会 | |
14:50 | 下校 | |
15:00 | 休憩時間 | |
15:45 | 職員会議 | |
16:45 | ノートチェックや採点 | 勤務時間外 |
17:50 | 教材研究・事務処理・翌日準備 | |
19:00 | 退勤 |
時間外勤務が月45時間超の教員の割合
小学校:78.5%、中学校:81.2%
出典:2016年度勤務状況調査(県教育委員会)
市ではこんな取り組みをしています!
- 留守番電話の導入
小学校は午後6時以降、中学校は午後7時30分以降の電話を留守番電話へ切り替えています。 - 学校閉庁日
8月11日~16日を教職員が勤務しない期間として設定し、一斉に休暇を取得します。 - 行事の見直し・精選
コロナ禍を踏まえ、無駄なく効果の高い学校行事へ見直します。
保護者や地域の住民の皆さんへ
教職員は、“子どもたちのために”を合言葉に、日々、業務に取り組んでいます。一方で、教職員は今、たくさんの業務を抱え込み、多忙を極めています。
教職にやりがいを持ち、毎日子どもたちの前でいきいきと教壇に立つためには、家庭や地域も一体となって子どもが育つ環境を支えていくことが不可欠です。子どもたちの未来のために質の高い教育を実現できるよう、保護者や地域の皆さんにも学校の働き方改革の必要性をご理解いただき、引き続きご協力をお願いします。