市では、企業(産)・行政(官)・大学など(学)の連携を継続しながら、Society5.0の時代に向けた教育改革を引き続き進めていきます。今回は、「誰一人取り残されない教育の実現に向けて」の取り組みやICT教育、「第2次戸田市図書館ビジョン」「戸田市郷土博物館ビジョン」を紹介します。
(注釈)AIなどを活用し、仮想空間と現実空間を融合させ、経済発展と社会的課題の解決を両立する社会を目指す取り組み
Topic1 誰一人取り残されない教育の実現に向けて「戸田型オルタナティブ・プラン」を推進します
お問い合わせ 教育センター 電話番号 048-434-5660
「不登校」は、国全体の課題です。市では、今年度より「科学の視点」「未然防止」「早期発見・早期対応」「適切な支援」をキーワードに、不登校対策支援プラン「戸田型オルタナティブ・プラン」を進めます。
「戸田型オルタナティブ・プラン」では、次の3つの事業を展開します。市では、未来の創り手であるとだっ子が誰一人取り残されない支援を続けていきます。
(注釈)オルタナティブとは?
「代替の」「新たな」という意味があり、「子どもたちに新たな居場所を」という願いをこのプランに込めています。
1.戸田型校内サポートルームの設置
~不登校を「支援」する~
- 戸田型校内サポートルーム「ぱれっとルーム」の拠点校設置(3校)
- 小学校スクールサポーター配置による学校・家庭支援の充実(中学校はすこやかサポーターに替えて全中学校に配置)
- ICTを活用した学習支援や教育相談の推進
- 教育支援センター「すてっぷ」、教育センターなどとの連携
2.不登校対策ラボラトリーの設立
~不登校を「科学」する~
- 専門家による不登校対策ラボラトリー「ぱれっとラボ」設立
- 本市の不登校対策・支援に関する調査・研究・評価
- アンケートなどを活用した調査・分析・予兆の発見
- 不登校と学力面・情意面との関連に係る研究
- 各学校や相談室での不登校に関する取り組みへの指導・助言
3.社会に開かれたネットワークの構築
~不登校を「理解」する~
- 地域や保護者を対象としたシンポジウムの開催
- 「ぱれっとルーム」での地域人材や学校応援団などとの連携の促進
- 「ぱれっとラボ」への不登校経験者の招聘
- 研究成果レポートの作成・公開
Topic2 ICTの文具化による学びの質の向上を目指して一人一台PCのさらなる活用を推進します
問い合わせ ICT活用について:教育政策室(内線317) 端末、ネットワークについて:教育総務課(内線326)
国が進めるGIGAスクール構想により、市でも子どもたちに一人一台の学習者用PCを貸与し、ICTを文具化した学びが進んでいます。戸田市はすでに、全国でも有数のICT教育先進自治体として注目されていますが、今後はさらに、令和の時代の学びとして国が目指す「個別最適な学びと協働的な学び」の実現に向けて、ICTを活用した学びの質の向上を目指していきます。
子どもたちのICTを活用した学びの例
- 「注目!TODAのイイtoco」~令和の学び・ICTはマストアイテム~
- 2021年度戸田市児童生徒 プレゼンテーション大会 小学生の部金賞
- 2021年度戸田市児童生徒 プレゼンテーション大会 中学生の部金賞
Topic3 さまざまなニーズに応じた学びの機会を提供する第2次戸田市図書館ビジョンを策定しました(計画期間:2022年度~2028年度)
問い合わせ 中央図書館 048-446-7703
図書館の目指す姿
全ての市民の学びを支援し、情報拠点となる図書館
年代、性別、国籍の違いや障害の有無にかかわらず、全ての市民が自ら主体的に学ぶことのできる環境をつくります。また、質の高い資料を収集・整理・保存し、地域の情報拠点としての役割を果たします。市民と協働して図書館運営に取り組み、地域コミュニティを活性化させます。
方針1 全ての市民の学びを支援する図書館
図書館を利用する上での障害を減らし、全ての市民が生涯を通じて主体的に学ぶことのできる環境の実現を目指します。
方針2 地域の情報拠点としての図書館
地域資料および行政資料を積極的に収集・保存し、情報提供を行います。また、市民の抱える問題や地域の課題解決のため、専門性の高いスタッフによるレファレンスサービスを行います。
方針3 子どもの読書を推進する図書館
発達段階に応じたきめ細やかな施策を実施するとともに、図書館、学校、家庭、地域が連携して読書環境の整備を実施します。
方針4 市民とともに活動する図書館
地域住民、ボランティア、関係団体、民間企業などと協働し、事業を行います。また、図書館運営協議会や利用者アンケートの意見などを反映し、よりよい図書館サービスの実現を目指します。
Topic4 戸田の魅力を伝える「知の拠点」戸田市郷土博物館ビジョンを策定しました(計画期間:2022年度~2028年度)
問い合わせ 郷土博物館 048-443-5600
郷土博物館の目指す姿
「知の拠点」として、あらゆる人に戸田の魅力を発信し続ける博物館
「博物館施設」の持つ4つの機能(①調査・研究、②収集・整理・保存、③展示・公開・発信、④教育普及)において、従来型の取り組みを進めることはもちろん、デジタル技術などを駆使した新たな観覧方法や学習機会の充実、積極的な情報発信に努めることで、広く戸田の魅力を発信し続ける「知の拠点」としての役割を果たしていきます。
機能1 調査・研究
戸田の歴史や自然について蓄積していく「知の拠点」となる施設として、郷土戸田に関する調査・研究をさらに進めます。
機能2 収集・整理・保存
郷土戸田の歴史・文化や自然について次世代へとつなげるため、資料の収集・整理・保存に努めます。
機能3 展示・公開・発信
歴史・民俗分野と自然分野にわたる「総合博物館」として、魅力ある展示・公開の事業を行うとともに、市民の財産として広く発信します。
機能4 教育普及
生涯学習に資する社会教育施設として、教育普及活動に積極的に取り組みます。
新たに任命された教育委員などを紹介します
- 浜田 美咲 教育委員の任命(2022年1月8日より)
教育長はじめ教育委員の皆様とともに、子どもたちのために教育行政を進めていきます。
【経歴】全日本選手権シングルスカル優勝、北京オリンピック出場(ボート競技)、東京オリンピック聖火リレー戸田市内ランナー。2児の母 - 次長兼教育政策室長 横田 洋和 文部科学省キャリア職員の出向(2022年4月1日より)
とだっ子たちのために、粉骨砕身でサポートさせていただきます!
【経歴】2011年文科省入省、教職員体制やコミュニティ・スクールなどを担当。米国留学で校長のリーダーシップの論文を出版、デジタル庁創設や教育のデジタル化、こどもデータ連携にも携わる。2児の父
2022年1月7日付けで、2期7年勤められた土肥 美奈子委員が退任されました。