第4次戸田市教育振興計画では「多様性を尊重し、全ての子供たちが力を発揮できるような誰一人取り残さない学びの保障」を方針として掲げています。
今回は、そのための主な施策である、や教育相談体制や学びの場の整備、市内学校の実践内容について紹介します。
多様なニーズに応じた教育相談体制
学校生活におけるさまざまな悩みや不安、困りごとに寄り添い、「切れ目のない」「きめ細やかな」サポートができるように、児童生徒や保護者がいつでも気軽に相談できる多様なニーズに対応した教育相談体制を整備しています。
小学校・中学校
学校で相談できるのは、先生だけではありません!
小学校・中学校スクールカウンセラー
心理面や発達についてサポートします
- 児童生徒や保護者などの不安や悩み、発達に関する相談
- 教室訪問で学習や生活の様子を観察、支援策を教職員へ助言
- 必要に応じて発達検査の実施 など
スクールソーシャルワーカー
子供を取り巻く環境の問題をサポートします
- 不登校への対応
- 児童生徒虐待への対応
- 家庭訪問対応
- 福祉機関との連携
さわやか相談員ボランティア相談員
各中学校相談室には専門の相談員がいます
- 児童生徒、保護者などとの相談
- 教育センター、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーとの連携
市立教育センター
多様なサポートスタッフがいます
教育心理専門員
土日も相談できます
- 児童生徒、保護者などの相談
- 早期就学相談
- 発達検査の実施
- 5歳児発達健診での相談
教育支援センター「すてっぷ」
不登校の子供たちと保護者をサポートします
- 不登校対策の拠点
- 不登校児童生徒に応じた支援プログラムの実施
- 不登校児童生徒の保護者支援
教育相談コーディネーター心の教育アドバイザー
学校と関係機関をつなぎます
- 学校と各関係機関をつなぐ教育相談体制の構築
- 小・中学校、幼稚園・保育園と連携、訪問、相談
- 一人一人の教育的ニーズに応じた就学相談
日本語指導員
日本語の学びをサポートします
- 市内小・中学校への日本語の訪問指導およびサポート
- 日本語指導が必要な児童生徒などへのアセスメント
- 日本語指導が必要な児童生徒および保護者との相談
「多様な学びの場」の整備
多様な教育的ニーズに対応する学びの場を整えるため、特別支援学級や通級指導教室の設置を進めています。現在の設置状況は下記のとおりです。
特別支援学級
障害のある児童生徒が小集団(最大8人)の中で、実態に応じた適切な教育を受けます。
学校名 | 知的障害特別支援学級 | 自閉症・情緒障害特別支援学級 |
---|---|---|
戸田第一小学校 | あり | あり |
新曽北小学校 | あり | あり |
戸田第二小学校 | あり | あり |
美女木小学校 | あり | あり |
新曽小学校 | あり(2021年度新設) | あり |
芦原小学校 | 教室不足が解消され次第、開設予定 | |
美谷本小学校 | ニーズに応じて開設 | あり |
戸田中学校 | あり | あり |
笹目小学校 | あり | あり |
戸田東中学校 | ニーズに応じて開設 | あり(2021年度新設) |
戸田東小学校 | あり(2021年度新設) | あり(2021年度新設) |
美笹中学校 | あり | あり |
戸田南小学校 | あり | あり |
喜沢中学校 | あり | あり |
喜沢小学校 | あり | あり |
新曽中学校 | ニーズに応じて開設 | |
笹目東小学校 | あり | あり |
笹目中学校 | あり | あり |
通級指導
教室各教科などの指導は通常の学級で受けながら、一人一人の児童の障害に応じた指導を指定された学校で受けます。
発達・情緒通級指導教室<フレンドリールーム>
学校名 | 通学区域 |
---|---|
美谷本小学校 | 美谷本小・笹目小・笹目東小・美女木小・芦原小 |
喜沢小学校 | 戸田第一小・戸田第二小・新曽小・戸田東小・戸田南小・喜沢小・新曽北小 |
難聴・言語通級指導教室<ことばの教室>
学校名 | 通学区域 |
---|---|
新曽小学校 | 新曽小・戸田南小・新曽北小 |
戸田東小学校 | 戸田第一小・戸田第二小・戸田東小・喜沢小 |
美女木小学校 | 美谷本小・笹目小・笹目東小・美女木小・芦原小 |
市内学校でも、「多様性を尊重し、共に成長する」 教育の実践が進んでいます!
学校全体で取り組むポジティブな行動支援(スクールワイドPBS)の導入行動支援(スクールワイドPBS)の導入
PBS(Positive Behavior Supportの略)とは、問題と思われる行動が起きた時に叱責したり罰することで問題行動を減らすのではなく、できている行動に着目し、認めたり褒めたりすることで望ましい行動を育てていく支援方法です。
喜沢小学校では、子供たちに身につけさせたい力、伸ばしたい力を話し合い、「3つの大切」を定め、学校全体で共有しました。
「3つの大切」に基づく行動を増やすため、事前にどのような工夫ができるかを考え、望ましい行動が起きた時どのように褒めるかを考えました。
行動については記録をとり、目に見える形で成果を確認しました。
「子どもが伸びる! 子育て学習会」の実施
専門的な研修を受けた先生が、子供とのより良い関わり方を共に学ぶプログラム「ペアレントトレーニング」の短縮版を保護者向けに実施しています。この子育て学習会では、全3回のプログラム(ほめ上手・整え上手・伝え上手)を実施し、保護者と一緒により良い子供への関わり方を考えていきます。