ページの先頭です。
トップページ > 広報戸田市 > 2020年広報戸田市 > 広報戸田市 2020年11月号 トップ > 特集 > てくてく歴史探訪 令和に伝わる戸田の文化財
広報戸田市 2020年11月号

戸田市には旧中山道(国道17号)が通り、荒川には戸田渡船場があったりと古くから交通の要衝として栄えてきたことから、たくさんの文化財が残っています。文化財は、地域の長い歴史の中で生まれ、今日に伝えられてきた市民共有の財産です。今回は、自然災害や火災の危機を乗り越え、当時の面影を今に伝える歴史的建造物を紹介します。家族や友だちと、身近にある文化財に、ぜひ足を運んでみてください。

美女木八幡社 本殿

美女木八幡社は、南北朝時代の史料にもその名を見ることができる古社です。本殿は、元禄6(1693)年以前に建てられたとみられます。本殿を外から見ることはできませんが、彫刻や彩色から江戸時代の優れた技術をうかがうことができます。

観音寺 仁王門

観音寺は、真言宗智山派の古い寺院で、市指定文化財の石灯篭や石幢などがあります。仁王門は江戸時代の正徳2(1712)年に建立された当時のままの姿を残しています。また、門の左右にある仁王像は、元禄11(1698)年に製作とされ、門とともに製作年代が判明している貴重なものです。

戸田ボートコース 聖火台

聖火台は、昭和39(1964)年に開催された東京オリンピックのボート競技会場に設置するため、旧国立競技場の聖火台と同じデザインを3分の2のサイズに縮小してつくられました。当時、メイン会場のほかに戸田漕艇場を含め5つの競技場に聖火台が設置され、聖火が灯されました。この聖火台は実際に使用された、当時のまま残されている文化財です。

川岸 地蔵堂

旧中山道の渡船場の辺りは、明治・大正時代に大きな火災がありましたが、地蔵堂は住民の努力によって焼失を免れました。地蔵堂の創建年代は分かっていませんが、江戸時代の正徳3(1713)年と記された釣り鐘が伝来しており、市内で最も古い建造物といわれています。

『史ある記マップ』でもっと歴史を巡ろう

『史ある記マップ』には、市内の文化財を巡る5つのコースを掲載していますので、ぜひ活用してください。郷土博物館、市役所2階総合案内、3階生涯学習課、戸田公園駅前行政センター、上戸田地域交流センター(あいパル)、各福祉センターなどで配布しています。

11月1日~7日は文化財保護強調週間です

全国各地で文化財に親しみ、日本の歴史や文化に触れるための行事が開催されます。この機会にさまざまな文化財に注目してみてください。

埋蔵文化財発掘情報

2019年12月に前谷遺跡第7次発掘調査が行われました。この調査では、平安時代の畑の跡とみられる畝状遺構が市内で初めて発見されました。


お問い合わせ