2みずのめぐみ vol.29100円でつくったお水を93円で売っていると、7円の赤字になっちゃうね建物が水道を使用するための分担金などで補っているポタ。足りない分は、新築の200円150円100円50円H27H28H29H30■ 供給単価■ 給水原価94.5%94.5%96.4%95.0%87.3%R1R292.4%93.1%81.4%R4100.00%90.00%80.00%70.00%R5R3料金回収率H27H28H29H30■ 分担金等収入R1R2R3R4R5純利益 水道は、市民生活にとって欠かすことのできないライフラインです。安心・安全な水道を維持していくためには、施設の維持管理や更新が必要となりますが、物価高騰による費用増加や今後見込まれる人口減少による給水収益の減少により、平成8年4月1日に設定した料金水準のままでは、財源が大幅に不足することになります。 このような水道事業を取り巻く厳しい現状を踏まえ、令和6年1月2日付けで、戸田市上下水道事業経営審議会会長から市長あてに、「戸田市水道事業における適正な水道料金の設定について」の提言書が提出されました。この提言書に基づき、適正な水道料金の設定について、市長から審議会へ諮問し、審議会において審議を重ねた結果、令和6年6月21日付けで審議会会長から市長へ答申書が提出され、この答申書に基づく改正給水条例が、令和6年9月市議会において可決されたことにより、令和7年4月1日から水道料金及び分担金・加入金を“29年ぶり”に改定することとなりました。 今後も安定して安全な水を市民の皆様に届けるため、ご理解をお願いいたします。※ 消費税法等の改正に伴う消費税等分の転嫁による改定を除く。料金回収率とは この赤字部分を補っているのが住宅の新築や口径変更の際などにご負担いただく分担金・加入金です。この分担金・加入金は宅地開発面積の縮小や人口動態に影響を受け、今後の減少が見込まれることから、収益確保のため、水道料金とともに改定します。※R2・R4は水道料金基本料金減免を実施したため、料金回収率が特に減少しています。水道料金等改定の背景について◎水道料金等改定の理由 水道事業は、水道料金収入によって経費を賄う「独立採算制」が原則となっていることから、一般会計(税金)からの繰り入れ等に頼ることなく運営する必要があります。分担金等収入や水道施設に係る修繕等の先送りにより、黒字経営を維持してきたものの、給水に係る費用と水道料金収入のバランスを示す指標である「料金回収率」は恒常的に100%を下回っており、健全な事業運営が確保されているとは言い難い状況となっていました。 供給単価(水道料金収入)と給水原価(給水に係る費用)のバランスを示す経営指標で、100%を下回る場合には、赤字経営となり、赤字部分の費用を他の収益で賄っていることとなります。令和5年度料金回収率93.06%を例にとると、100円で製造した水道水を93.06円で売っている計算になります。なお、水道料金の徴収状況を示す料金収納率は、令和5年度までの過年度調定分で99.97%となっています。96.0%分担金等収入と純利益の推移250,000千円200,000千円150,000千円100,000千円50,000千円0千円今後も安定して安全な水を市民の皆様に届けるため、令和7年4月1日、29年ぶりに(※)水道料金等を改定します。
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